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ROY

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ユールボールが無事終了し、トーナメント第二試合の日が刻一刻と近づいてきている11月上旬。
岩本は机に突っ伏したままあるものを眺めていた。
それは第一試合で禁じられた森から回収した羅針盤。ホグワーツのエンブレムが背面に刻まれ、赤い針が揺れている。
💛「う~~~~ん…」
マクゴナガル校長曰く、この羅針盤は第二試合のヒントとなっているとの事だ。
なんとか些細なヒントでも得られないかとずっと羅針盤を眺めていたが、これと言ってピンとこない。
岩本に与えられた羅針盤は以下のようなものとする
⬇ ⬇ ⬇
それどころか、この羅針盤は少々不思議であった。
羅針盤と言えば、元々方角を示すものだ。
しかし実際に使ってみた所、従来の使い方とは違う様だった。
それどころか、何の突拍子もなくいきなり針が激しく動き出す。
針が動いたタイミングで羅針盤が指す方へ向かっても、ホグワーツという部屋や階段、廊下が入り組んだ迷宮では、針が導こうとする場所へはたどり着けなかった。
💚「照?どしたの?」
そこへ阿部がやってきた。
💛「阿部。いやちょっとね。この羅針盤の謎がどうも解けなくて。第二試合のヒントになるっぽくてさ」
💚「へぇ。ちょっと見せてよ」
阿部は岩本から羅針盤を預かりじっと観察してみた。見てくれはただの羅針盤。
しかし阿部は不定期に動き出す針とは別にもうひとつ違和感を覚えた。
💚「方角をフルスペルで書かれてるのが気になるな」
💛「え?」
💚「普通羅針盤って東西南北を「N」「W」「S」「E」って頭文字だけで書かれてるじゃん」
💚「わざわざ『NORTH』とか『WEST』ってフルで書かれてるのが気になって」
💛「言われてみれば…」
💚「この文字がヒントを出すカギになるかも」
💚「こういう文字にヒントが隠されるギミック系は、1回暗いとこで見てみるってのが相場だよ。
照、電気消してみよ!カーテン閉めて」
💛「どんな相場?笑」
💚「謎解きの血が騒ぐね~!!」
阿部に言われた通り、岩本は部屋のカーテンを閉め照明を消し去った。
💚「あっ。ほら見て。いくつかの文字だけ薄く光ってる」
暗闇の中で羅針盤を見ると、方角を閉めす4つの単語のうち、いくつかの文字が白く光っていた。
💚「きっとアナグラムだ。光ってる文字覚えといて」
部屋の明かりをつけ、阿部は黒板に光っていた文字を書き起こす。
O R E A T T H W E T
文字列を並べ替えると…
TO THE WATER
💚💛「「…水へ?」」
💚「わかった!この羅針盤を水につけたらいいんだ」
阿部と岩本はバケツに水を汲み、恐る恐る羅針盤を水に浸した。
すると羅針盤が少しずつ光を放ち、形を変えていく。
💛「うわっ…すご、何?」
羅針盤だったものは水の中でゴールドに光り輝くカナリアに姿を変えた。
金のカナリアは勢いよく水から飛び出し羽ばたき部屋を出ていく。
💚「追いかけよう!きっとヒントがあるところに行くぞ!」
金のカナリアは迷いなくホグワーツ内を飛んでいく。どこへ向かっているのかもわからずただ後を追う。
金のカナリアが廊下の角を曲がり、2人も曲がった。するとその先に、見覚えのある後姿があった。
💛「ふっか……?」
そこには一人廊下を歩く深澤がいた。深澤が気配を感じこちらを振り向いた。
💜「あれ、照?阿部ちゃん?なにしてんの?」
その時、金のカナリアが深澤の肩に羽を休めすように降り立った。
💜「わっ、何この鳥!金でできてる!?」
金のカナリアは深澤の肩でしばらく大人しくたたずんだ後、再び形を変え羅針盤に戻ってしまい床にカランと音を立てて落ちた。
💜「…なに?今の鳥さん…どゆこと?」
💛(第二試合のヒントは…ふっか…?)
第二試合まであと1週間。
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次回が楽しみです‼️