⚠️注意
人が死にます(と言うか死んでます)
それから何ヶ月かたって、戦争が終わったと きに和華達は島に帰りました。そこには沢山の 日本兵さん達が倒れていました。生存者は誰一 人としていませんでした。
せめてもの思いで、鈴木さんと青木さん、風堂さん、御上さんの死体を探しました。
御上さんは、島の真ん中ぐらいの、心がホカホカするご飯を食べた所で死んでいました。
「御上さん、一人だけ?」
よくよく見てみると、御上さんは手に何か握っていました。それは、オニギリとコンソメスープの作り方が書いてある紙でした。
「御上さん、もしかして、この紙を取るためだけに此処で一人になったんですか?」
「ありがとうございます」
嗚咽混じりの声で和華は感謝沢山伝えました。
その後、三人を探して又、歩きました。
鈴木さん、青木さん、風堂さんは、いつ日かのように三人揃って肩を寄せ合い、死んでいました。
手には和華があげた押し花の入っている口ケットペンダントが握りしめてありました。
風堂さんは、ロケットベンダントと一緒に手紙も 握っていました。内容はこうです。
くわかへ
ひどいことをいってごめんね。どう か、げんきにたのしくいきてね。
ふうどういつきより〉
和華にも分かるように平仮名で、丁寧に書かれ ていました。
その日、和華は声が 枯れるまで、涙がでなくなるまで謝りながら、感謝を伝えながら泣き続けました。幸いなことに島民の皆さんとパラオ様は気を使ってそっとしておいてくれました。
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