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廉が女の名前を叫んだ瞬間、拓人の表情が疑惑の色に素早く変化させた。


(…………優子……だと?)


女を背面座位で犯す拓人は、友人を鋭利な眼差しを突きながら、考えを巡らせた。


悲壮感を漂わせ、顔を歪めながら、膝の上で握り拳を震わせている廉の姿が、彼の視界に映り込んでいる。


優子の名を、胸が張り裂けそうな声音で呼んだ廉に、拓人は全てを悟った。


この二人は、売女と客ではない。


拓人が知らない、深い繋がりがあるはずだ。


優子に、肉槍で苦悶に似た快楽を刻み付けながら、拓人は以前、廉と電話していた時の会話を思い出す。


(ハッ…………俺だけが……何も知らなかったって事か……)


息を弾ませながらも疼いてくるのは、廉の目の前で、拓人が優子を陵辱する、嗜虐(しぎゃく)。


「なぁ……廉……。前にお前が電話で言ってた……好きだった女が忘れられないっていうのは…………この女なんだろ?」


「っ……いっ…………やぁぁっ……んうぅっ…………あうっ……っ……んんっ」


優子の表情は伺えないが、拓人に穿うがたれながら、首を横に振り続け、艶声を零している。


「だったら…………お前の忘れられない女が…………友人に蹂躙されていくのを……よく……見ておけよ?」


拓人は、女と身体を繋がらせたまま立ち上がり、腰を大きく引くと、激しく律動させた。




「拓人っ! おっ……お前!! いい加減にしろ!!」


怒りの頂点に達したのか、廉は立ち上がり、拓人を力ずくで引き剥がすと、拳を突き出して彼の頬を殴り、ソファーに沈めた。


「ってぇなぁ……。あとちょっとで……イキそうだったのによ……」


「お前! ふざけんな!!」


拓人の口角から血が滲み、手の甲で荒々しく拭うと、さらに拳が襲い掛かる。


鬼の形相を思わせる廉に、拓人は、たじろいでいると、反対側の頬にも強い衝撃が飛んできた。


「っ!」


「貴様……相当のクズ野郎だな……!!」


よろけながら立ち上がろうとする拓人を尻目に、廉がスーツの上着を脱ぎ、優子の身体に纏わせる。


「…………ったく……つまんねぇ……」


「てめぇ!!」


廉が憎悪に孕んだ怒声を上げながら、彼の右頬に、もう一発、拳をお見舞いさせた。


「…………ぐっ……!」


端正な顔を顰めながら、ボクサーとモカブラウンのスキニーチノを身に着けた拓人は、指先で血痕を拭うと、廉と優子を残し、足元をふらつかせながら部屋を出ていった。

暁光の最果てまで向かって

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