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怜の背中に、快感のうねりが幾度も襲いかかる。
「っ……ヤバっ…………俺も……イキそ……う……」
怜は、奏の腰に腕を回して押さえ込み、彼女の肥大した蕾を指先で撫でながら、狂ったように腰を突き上げ続けた。
奏が怜の首に腕を回すと、唇をうっすらと開き、蕩けた瞳で彼を見つめる。
「怜さ……ん……」
淫らな大波に溺れながらも笑みを見せ、息を弾ませて彼に囁く。
「怜さ……ん…………だい……す……き……」
艶然とした表情の奏に、彼の中に溢れている愛おしさが震えた。
「っ…………奏……!」
互いに強く抱きしめ合い、怜は快楽への階段を一気に駆け上がるように、彼女の最奥に肉塊を貫いた。
奏が首筋を露わにすると、華奢な身体が弧を描き、天を仰ぎながらカタカタと小刻みに震わせている。
「ああぁぁっ……れ…………怜……さん……っ…………んあぁぁっ——」
色白の肢体が弛緩し、怜の身体にぐったりともたれかかると、彼は、止めを刺すように腰を激しく振った。
「か……奏っ……っ…………イッ——」
吐精感が肉槍に伝わり、括れを強く引き寄せて大きく突き上げた瞬間、白濁が避妊具越しに奏の中へ注ぎ込まれる。
時折、筋肉質の体躯が小さくピクンと震え、夥しい量の熱が放たれているのを怜は感じ取った。
二人は繋がったままベッドに沈み、どちらからともなく唇を激しく求め合う。
焦らすように唇を離すと、奏は『私、すごく幸せ……』と小さく独りごち、瞼を閉じる。
「俺も……奏と愛し合えて…………嬉しいし……幸せだ」
奏の瞼に、そっと唇を落とした後、怜は自身を引き抜き、コンドームの処理をした。
奏は、心地よい気怠さに包まれているのか、そのまま眠ってしまったようだった。
無防備な奏の寝顔が、怜にとっては可愛くて堪らない。
「奏……」
安心し切ったような表情で眠る彼女の唇にキスをした後、怜はボクサーを穿き、リビングへ向かった。
テーブルに置いてあったスマホを手に取り、寝室へ戻る。
奏の横に座りスマホを操作して、親友、本橋豪の結婚式の後、彼女とお茶した立川のホテルのサイトを開いた。
(空いてないかもしれないが、見るだけ見てみるか……)
レストランのページへ飛び、クリスマスの予約状況を調べると、幸いにも十五時の枠が一つだけ空いている。
(今日は本当にサイアクだったから、せめて明日は……)
怜は予約のアイコンをタップし、サイトを閉じる。
ヘッドレストにスマホを置いた後、奏の横に寝転ぶと、彼女を包み込むように抱きしめて眠りに堕ちた。
***