テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
カーテンの隙間から漏れ入る陽の光で、怜は目を覚ました。
奏は、よほど疲れたのか、まだ怜の腕の中で寝息を微かに立てながら眠っている。
怜は腕を伸ばし、ヘッドレストに置いてあったスマホを取り出して時間を確認すると、午前八時半を回ったところだった。
普段なら、この時間は既に出社して、デスクで仕事の準備をしている。
今日はクリスマス。奏とゆっくり過ごすために、クリスマスと翌日は休暇を取ったのだ。
怜は奏の身体を抱き寄せて、小さな頭に唇を落とすと、彼女がモゾモゾと動きだし、ゆっくりと瞳を開いた。
「起きたか?」
怜に問いかけられ、奏がコクンと頷く。
「おはよう……ござい……ます……」
「おはよう、奏」
怜が彼女に軽く唇を重ねる。
奏は布団の中を覗き込むと、昨夜は怜に抱かれた後、全裸のまま寝落ちした事に気付き、顔を紅潮させた。
顔が真っ赤になっている奏の表情に目敏く気付いた怜が、揶揄うようにニヤリと笑う。
「そういえば、昨夜は俺に抱かれた後…………よっぽど気持ちよかったのか、奏は即寝してたな」
言いながら彼女に覆い被さり、首筋に唇を伝わせる。
「んっ……っ…………起きたばかりなのにっ」
「嫌か?」
拒まないと分かっているのに、怜は無骨な手で奏の乳房をやわやわと揉み上げ、舌先を尖らせて柔肌の首筋を舐め上げた。
「朝からっ……こんな…………んんっ……はぁっ……」
膨らみを弄っていた手が脇腹から腰、鼠蹊部へと這い、長い指先が奏の裂け目へ潜り込んだ。
ヌルヌルとした感触に、怜は奏の耳朶に蜜のような甘い声音で囁く。
「奏の身体……昨夜のセックスの余韻が…………まだ残ってる……」
指先を軽く曲げ、怜は散々舐め尽くした敏感な粒を撫で上げる。
「あぁっ……だ……だめぇ…………んんっ……あんっ」
「ダメって言ってる割には……奏の声…………気持ちよさそうだな……」
怜は奏を見下ろしながら、次第に膨れてきた蕾に触れ続ける。
「平日の朝にいやらしい事をするのって、すげぇ背徳的だよな……?」
怜は身体を下にずらし、色白の脚を開かせ膝を曲げると、太腿の内側を押さえ込み、恥部に顔を埋めて艶玉を口に含んで舐め転がした。
「ああぁぁっ……」
清々しい朝に似つかわしくない淫靡な声を上げる奏に、怜は構わず快楽を刻み付ける。
腰が辿々しく動くが、怜にしっかりと押さえつけられて、身動きが取れない。
チュウッと吸い上げる音が卑猥で、ピチャピチャと舌先で嬲る水音に羞恥が襲いかかる。
当然の事ながら朝に艶事なんて、奏は初めての事だ。
彼に触れられるだけで、下腹部が疼いてこんなに濡れてしまう。
自分ばかりが彼に翻弄されているようで、しかも怜が大好きっていう気持ちが勝(まさ)っているから何だか悔しい。
奏は、怜の気に障るような事を敢えて口にしてみる。
「怜さん……っ……ホントは……うぅっ…………私を恋人にしたのは……ただ……ヤリたいだけ…………なんじゃないのっ?」
彼に愛撫されて溶けてしまいそうな口調になったとはいえ、彼女の放った言葉に、怜の動きがピタリと止まった。