女将さんがやってきた。でも、お客さんを止めることなく見てる。きっと、私が箸でエッチなことされるのも、このお店のサービスの内なんだ。
「お客さま方、あまりいじめちゃ可哀想ですよ。その子は大事な商品なんですから」
女将さんは、にっこり笑って言った。
「いじめてんじゃないよ。かわいがってんだ。なあ?」
「うん、そうだね」
そう言ってみんな笑う。私は涙目になっていた。
「お姉ちゃん、どうして泣いているの?」
さっき私に刺身を勧めてくれた子が尋ねてきた。
「こいつ、恥ずかしくて泣いてるんだよ」
別のお客さんが答えた。そしてまた笑いが起こる。
「ちっ違うもん! 恥ずかしいけど泣いたりしないもん!」
精一杯強がったけど、体は正直だ。顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。
「お姉ちゃん、恥ずかしいのに、どうしてそんなかっこしてるの?」
「それはね、こうするためだよ」
一人の男の人が近づいてきた。その人は、私の脚の付け根にある部分を指差した。
「ここ、すごく柔らかいんだよ」
「え!?……ううぅ……」
そこは、さっきからずっと弄られていたせいで、柔らかくなっていた。
「ほら、みんなさわってごらん」
「ほら、みんなさわってごらん」
その言葉を聞いて、子どもたちは一斉に私の股間に群がってきた。
「ほんとだ、柔らかい!」
「すべすべしてるー」
「ふわぁ~」
いろんな所を触られて、変な気分になる。
「ああ、ん……はぁ……」
さっきは止めてくれた女将さんも、今度は黙ってにこにこみている。
「子どものすることですからね。まあ少々大目に見ましょう」
すると、子どもが調子に乗ってきた。
「ねえ、ここはどうなってるのかなー」
そう言いながら、私のアソコをいじり始める。
「え? ちょ……そこだけは……ああぁん」
「うわぁ、すごい! ビクビクしてる!」
「なあなあ、これってなんかの貝に似てない?」
「あっ、そういえば。アワビ、だっけ。それに似てる!」
「だめぇ、そんなところまで、触っちゃやぁ」
「あれれ、こっちの方は固くなってきたよ!」
「こっちのほうは柔らかーい」
「はあはあ、もう許してくださいぃ」
「なんかぬるぬるしてきた」
「ここ、奥まで入るよ。なんか入れてみない?」
「だめっ! 入れないで!」
「ちょっとぐらいいいじゃん」
「そうだよ。少しだけ」
「そろそろ時間ですからね。あんまり長くはダメですよ」
「やったー!」
「入れるぞー」
「やめて、お願いだから!」
「大丈夫だってば」
そういうと子どもたちは、刺身の残りを手に取った。
「そんなもの入れないで!」
「うるさいなぁ、静かにしろよ」
「はい、じゃあいくよ」
「やだぁ、やめてぇ」
「えいっ」
ずぶっ
「ひゃあん!」
「おおぉ、入ったよ」
そういうと子ども達の手で、私はすっかり刺し身を盛るお皿にされてしまった。これじゃ、舟盛りじゃなくて壺盛りだよぉ。こんなバイト、もう二度としないんだから。(終り)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!