寒い冬
コンビニで肉まんと酒とつまみを買って
めっちゃ高いマンションのインターホンを鳴らす
『入れ』
と、機械で籠もった声が聞こえた
遠くから扉を開ける事が出来る
まさに金持ちの家だ
エレベーターに乗りマンションで一番高い所まで
乗り、またインターホンを鳴らす
「入れと言っただろ」
と、機嫌を悪くした恋人が居た
「仕方ねぇだろ開いてるか
分かんなかったんだから」
「ほら手土産」
「フン、」
と、さっさと入れとゆう合図を出し
俺は恋人の家に入った
「いつみてもデケェな、」
何度も入った事はあるがやっぱり慣れねぇ
大学生そして、一人暮らしとわ思えないほど広く
そして何もない
ソファーと机とテレビ後はビックサイズの冷蔵庫
まさにミニマリスト
だけど、
ランスの部屋はアンナちゃんグッズでいっぱいだ
そうランスは超がつくほどのシスコン
しかも自分で認めている
こんな少し変った坊ちゃまと付き合っている
俺も変わり者だ
「やっぱりランスの家は暖かい〜」
「暖房を付ければいいだろ」
「おい今年の電気代舐めてたら死ぬぞ」
「それに俺が貧乏人て知ってるだろ?」
「そうだったな」
そう俺は金がない
バイトをして大学に行っているが毎日がカツカツだ
だけど家は少しいい家にした
その代わり電気代、水道代、食事代、スマホ、などなど
毎日節約生活だ
だけど今日は少し豪快に買い物をした
久しぶりにランスと一緒に居れる時間
ランスは医学部だ
昔から体が弱いアンナちゃんを治すために
医者になることを目指している
俺は大学卒業とゆう資格が欲しくて大学に入った
だから生きる世界が違う
だからこうやって一緒に居られる事なんて滅多にない
だからこそ今日の買い物は少し豪快にした
ちょと高い酒、つまみなど様々な物を買った
「さぁ〜てと!今日は飲むぞ〜!」
「お前酔ったら面倒くさいからやめろ」
「な、なんのことかなぁ~???(汗)」
「はぁ、程々にな」
「お前も酒ぐらい用意してるだろ!」
「あぁ、これだ」
と、いい、なんかむっちゃ高そうな酒を出した
ワインだ
「なんか、むっちゃ高そうなワインだな、」
「あぁ、少し値が張ったワインだ」
「で、いくらですか、?」
「30万」
「ファ???」
やっぱり生きる世界が違う
「オメェ、金銭感覚ブレてる、」
「飲まないのか?」
「飲むわ!」
グラスにワインを注ぐ
よく見たらグラスは100均の物だ
だけどこのワインの深い赤が100均のグラスさえ
高級のグラスに見えるほど綺麗だった
「ゴク、」
一口飲んでみたが
アルコールが口の中で広がって行き
ワイン特有の苦みも来た
「めっちゃ美味いな、」
「俺が選んだ物だ不味い筈がない」
と、自慢げに話すランス
「まぁ、でも庶民にはビールが一番合うわ!」
勿論ワインも美味しいけど、
俺の舌は庶民舌
ビールを豪快にいっきに飲んだ
「おいいっきに飲みはやめろ」
「へいへい、」
流石医者を目指している程だ
いっきに飲みを注意された
まぁ危険だからもうしないけど
「またお前と一緒に飲めて嬉しいぜ!」
「そうか、」
と、鼻で笑う
#
少し飲みすぎて酔ってきたからベランダに行き
外の風を浴びに来た
東京の夜は毎度のように騒がしい
高い所から東京を眺め
水を飲む
少し酔いが冷めて
ベランダにある椅子に座った
そして考え事をしていた
こうしてランスとたまに酒を飲み
お家デートをする
悪い事じゃないが、
俺らの恋愛はずばり遠距離恋愛
遠距離恋愛によくあることは、
自然と別けれている事だ
それか、片方が誰かに恋をして
別れるとゆうのもある
近くに居ないから何をしているかわからない
お互いの気持ちが変わってしまうこともある
ランスは頭もよく、顔がよくて、家柄もいい、
高身長で、将来の職業は医者、
こんなハイスペックな奴を女子が放っておく訳がない
スタイルもよく、可愛げもある、女子は山程いる
ランスは選び放題だ
だけど俺はどうだ?
男だし、可愛げもない、喧嘩ばかり、顔も良くない
頭だってランスと比べればミジンコだ、
生きる世界が違う、
何度も思った、
本当に俺なんかでいいのか、?
他にもいい女性は居る
そして、一番の欠点は、
子供を産めない
俺は男だ、子供を産めるのは女性だけ、
ランスの家庭からしてお見合いなどあるに決まっている
子孫を残し、クラウン家の血の絶やすことは許されない
そして、俺らは同じ性別
同性愛者だ
悪いことじゃないだけど、
この国は同性愛者の結婚がない
未だに同性愛者とゆう理由で世間からの冷たい目はある
ランスは、選ばせし人間だ、
それなのに、俺はそこら辺に居る一般人、
最初から俺とランスはお似合いじゃない
選ばせし女性と結婚をし、頭のいい子供を産み、
幸せの家庭を築ける、
そんな幸せを崩している原因は、
俺と思ってしまう、
ランスも俺の事が好きと言ってくれて
嬉しかった、
だけど、同時に本当に俺なんかでよかったのか、?
と、思ってしまった
俺らの関係はいつまで続くのだろうか、
「あ”ぁあ”〜、駄目だ、酒が入るとマイナス思考になる、」
「新手のヤンデレかよ、俺」
「一人で何ブツブツと言っている」
「…………」
「酔は、」
「なぁ、ランス、」
「?」
「本当に俺なんかで良かったのか、?」
言ってしまった
だけど、もしランスが俺と別れたいと思うなら、
俺は否定しない
青く輝く瞳をずっと見つめる
「はぁ、」
ランスはため息を付いた
やっぱり、別れるのか、な、?
覚悟はしてたけど、
やっぱり別れたくない
まだ、俺は、お前の事が、
「いいに決まっているだよ」
「え、」
予想外の返答に俺は目ん玉が開いた
「あのな、」
と、俺の隣に座る
「俺はお前しか興味がない」
「お前の居ない世界などアンナが居ないぐらいだ」
「それぐらい俺にお前が必要だ」
「でも、お前は、容姿端麗で、金持ちで、完璧な人間だろ、?」
「そんな完璧人間に釣り合う程の物は俺は持っていない」
「俺が完璧人間?」
「ふざけたことをゆうな」
「あ?」
そう言って俺の顔に手を差し伸べる
#
チュ、
「へ、?」
お互いの唇が触れ合う、
あまり出来事に俺は変な声が出た
「お前から離れたくない、誰にも見せたくない、監禁したい、逃がす気もない、」
「こんな事を思っている奴が完璧人間な訳がないだろ」
ランスはペラペラと話し続ける
「貴様が俺をどんなやつと思っているか知らんが」
「俺はお前のことしか考えてない」
「愛している」
お前から、愛していると聞いたの初めてだ
自分がどれだけ愛されているのか
分かってしまった
アルコールのせいなのか俺の体は熱くなっていた
体も、顔も、耳、全部が熱かった
「ドット」
ランスの声が全身に響いた
俺が今どんな顔をしているかわからないが
きっとアホ面なのは分かっていた
「ドットお前は俺の事が嫌いなのか?」
「大好きだっ〜の、、」
まって物凄く恥ずかしいこれ、
「見るな、」
「かわいい」
ランスから突然のかわいいと云われた
「可愛くない!」
「耳まで真っ赤な奴に云われたくない」
「黙れ、、」
段々と声が小さくなっていく
そんな姿を見てランスは鼻で笑ってきた
「愛してるぞドット」
「〜〜、俺もだよ、」
本当に恥じらいもなく愛してるなんて言えるお前が
羨ましいよ、
「……なぁ、ランス、我儘言ってもいい、?」
「?」
付き合ってからずっと我慢してきた事、
「一緒に住みたい、」
「ランスと一秒でも一緒に居たい、」
「!」
気持ちが悪いと云われると思って言っていなかった
けど、
やっぱり俺もランスから離れたくない
たまにしか逢えないのは寂しい、
「駄目、か、?」
「ギュ~~!」
「!?」
「良いに決まっているだろ、」
「もう離さない」
「これからもずっと一緒だ」
「家賃は払うよ、」
「お前に家賃を払える金も無いだろ」
「あ、あるわ!」
「これからもっとバイト増やすし、」
「しなくていい俺が養う」
「流石にいい年した男が養われるのはちょと、」
「なら、体で払ってもらおう」
「え!?!?」
「冗談だ」
「な、な〜んだ冗談か、」
「まだな」
「まだ⁉」
「いつか喰われる覚悟をしとけ」
ムッ、
何だが子供扱いされている気がした、
そして酒が入っていた俺は調子に乗り、
「ランス」
「なんだ?」
「ヂュ、」(キスマーク)
「!?!?!」
「ははっ、虫除けだ」
「……煽ったのは貴様だぞ」
「え!?ちょ!?」
「前言撤回だ今から喰われる覚悟をしろ」
「へぁ、?」
俺とランスは熱い夜を過ごした
コメント
3件
グフッグヘッ…心臓やべぇw
こ、こういう話が大好きすぎるぅううううううううう♡連打しちゃったw
前 言 撤 回 ぃ ぃ ! ! 最 高 で す 有 難 う 👍🏻👍🏻 .(