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「私については、もう未亜が言っていた事でわかると思います。先輩が猫なら、私は狐系。狐系の能力を持っている一族の人間というべきでしょうか」
これは美洋さんだ。
「まあこの学園自体、そもそも狐系の一族が自分の子女を安全に学ばせるために設立したという経緯があるのですけれどね。深草というのは、昔一族が住んでいた地名です。今は別の場所に移住しているのですけれど。ただ私自身は、これといって特殊な能力は持っていないです。騙す能力なんかも無いですし。せいぜい暗示を使いつつ隠れる事が出来る程度ですね。でも、悠さんのような普通の人間から見ると、ちょっと特殊かもしれません」
「そこで悠君、感想を一言」
これは未亜さんだ。
「そう言われても。今更どう違うと意識すればいいんでしょうか。何が変わるという訳でもないでしょう」
「まあそうですね。でも、そこはもう少し想像力を働かせて、面白い返事をして欲しいのですよ。例えばケモ耳プレイは出来ますか、とか」
未亜さん、妙な言葉で責めてくる。
「ケモ耳って何ですか」
ここはしれっと、とぼけておこう。
「わからないですか。あら残念。ちなみに私の知っている限り、ケモ耳能力がある種族はいないのですけれどね。お粗末様です」
美洋さんは、何を言っているんだろう? という表情。
それが正解だ。わからないままでいてくれ。
そして先輩が、にやにや顔で口を出す。
「なら、あえてこの中で一番特殊な人間を、本人に代わって紹介してやろう。
真言宗の寺の生まれで、生まれながらの霊感持ち。更に、それを心配した祖父の手ほどきにより、真言やお札を使った対魔戦闘能力まで身につける。ついでに習った日本拳法の段持ち。あとは大型免許と大型二輪免許所持。中高専修教員免許持ち。英検1級。漢字検定1級。何故かメンサの会員。
正直なところ、獣系とか魔物系の人間より、こっちの方がよっぽど特殊だと思うんだけれどな。ちなみに名前を草津純と言う」
先生が苦笑しつつ口を出す。
「先生を特殊扱いしないで下さい」
「全部事実ですよね」
「まあ、そうですけれど」
おいおいおい。
「他にも色々技能がありそうですね」
「以前は資格試験マニアだったらしいからな。小型船舶操縦士特殊とか、アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーなんていうアウトドア系のから、危険物乙種とか、情報処理とか、ソムリエとか、色々詰め込んでいるらしいぞ」