テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
📩 相談
高校2年生・仮名:Sさん
この相談室が“2”になったって聞いて、ちょっと勇気出して送ってみました。
私はクラスで「いい子」って言われるタイプです。
先生からの印象もよくて、友達ともそれなりに仲良くしてる。
でも本当は、疲れます。
「ちゃんとしてなきゃ」って無意識に頑張っちゃって、
休み時間もひとりで静かにしてたいときですら、
「どうしたの?」って気を使わせるのが嫌で、
結局笑顔で合わせてしまいます。
「いい子」をやめたい気持ちもあるけど、
やめたら今の人間関係が崩れそうで怖いです。
どうしたらいいんでしょうか?
遥
「……めっちゃわかる……」
「俺もさ、“いいやつ”でいなきゃって無理してた時期あった。
でもさ、ほんとは“いい子”ってより、“都合のいい子”になっちゃってないかって思ったんだよな」
蓮司
「うん。“いい子”ってさ、相手が決めたラベルだからね。
本来の自分と違うのに“期待に応える自分”でいるのは、確かにしんどいよ」
日下部
「でも……全部やめなくてもいいと思う。
“いい子”って言われるくらい、人を気づかえるのは強みだろ。
ただ、それをフルタイムでやる必要はない」
遥
「そう。なんかさ、笑顔でいられるときと“今日はちょっと無理”って顔出すときのバランス取れたら最強じゃね?」
蓮司
「うん。“素の自分”を小出しにしていけば、
いきなり崩れることはないよ。
むしろ“あ、こういう一面もあるんだ”って親近感がわくと思う」
日下部
「……オレもさ、強がってばっかで疲れたとき、
一回だけ弱音こぼしたら“安心した”って言われたことあった。
完璧じゃないほうが、人って近づきやすいのかもな」
🗝 三人からのことば
遥:「“いい子”は武器になるけど、檻にもなる。ときどき脱走していい」
蓮司:「“らしさ”は一枚きれいな仮面じゃなくて、色んな表情の積み重ねだよ」
日下部:「ちょっと弱いところを見せたって、人間関係は壊れない。むしろ、深まる」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!