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コメント
17件
理恵さんナイス‼️盗聴器発見出来ましたね 怖いわ 奈美‼️手段選ばずって感じ😱
沢渡奈美許すまじ💢 理恵ちゃんグッジョブ👍 そしてっ 行けっ凛ちゃん‼️奈美を叩きつぶせ〜
りえちゃん、ナイス👍「以前忘れ物といって、机から取っていったよー」元同僚の証言も言ってもらいたいね😫さ、反撃よ!その闘志でどーんと犯罪を暴きましょう☺️奈美の悪事をね笑笑
月曜日、会社へ向かう電車の中で、凛はどこか上の空だった。
土曜日に颯介の自宅で過ごした時間があまりにも楽しく、帰りにはタクシーまで呼んでもらった。
しかも、タクシー代は自分で払うつもりだったのに、颯介が先に支払ってくれた。
帰り際、颯介の母・清乃が笑顔で言った。
「凛さん、また遊びに来てね。待ってるわ!」
それが社交辞令ではなく本心だと分かった瞬間、凛の胸はじんわりと熱くなった。
楽しい時間は、人を幸せにする。
心地よい気分のまま帰宅し、翌朝も夢見心地で目覚めた凛だったが、散らかった部屋を目にした瞬間、現実へと引き戻された。
忙しさでたまっていた家事を一気に片付けた結果、貴重な休日はあっという間に過ぎてしまった。
そして新しい週が始まり、凛はふとあることを思い出した。
『沢渡奈美』のことだ。
颯介の自宅付近で彼女を見かけたときの衝撃は、まだ鮮明に残っている。いったい彼女は何を考えているのか。
颯介は、奈美以外にもGPSを仕掛けられそうな人物を車に乗せたことがあると言っていた。その相手が女性だと思うと、凛の胸はざわつく。
だが、もしあれを仕掛けたのが奈美だったとしたら?
(私と彼が一緒に仕事をしているのが気に入らないの?)
同じ部署とはいえ、凛と奈美はほとんど接点がない。担当案件の種類も違うし、席も離れている。
たまに飲み会で同席しても、二人の間にはいつも距離があった。
(それとも『不動産王』狙い?)
いずれにせよ、会社にとって大切な上客に対し、行き過ぎた行動を取ったのなら大問題だ。
凛自身も、仕事相手に勝手に手を出されるのは許せない。
(あれ? 私はなんでこんなに怒ってるの? 真壁さんが仕事相手だから? それとも、好きになった人だから?)
彼の恋人でもないのに、こんな感情を抱く自分が傲慢に思えて、凛は小さく首を振った。
仕事に集中したいだけなのに、奈美の存在が心を乱してくる。
電車に揺られながら、凛はふーっと息を吐き、気持ちを切り替えようとした。
会社に着いた凛は、デスクへ向かう途中で奈美の席をちらりと見た。しかし、彼女はまだ来ていない。
デスクの上に不審なものがないか確認したが、特に変わった様子はなかった。
(そんなもの、わざわざ置いていくわけないか……)
そう思いながら椅子に腰を下ろすと、同期の斉藤理恵が声をかけてきた。
「凛、おはよう」
「あ、理恵、おはよう。今日は早いね」
「一人辞めちゃってさ、てんてこまいよ。あっ、ボールペン忘れたから一本貸して」
「どうぞ」
「サンキュ」
理恵は凛のペン立てからボールペンを一本抜き取った。
「ずいぶん立派なボールペンだね。お祝いかなんかでもらったの?」
その言葉に、凛は理恵の手元を見た。
理恵が手にしているのは、シルバー色で太めの、明らかに高級そうなペンだった。
「え? それ、私のじゃないよ」
「でも、ここに入ってたよ」
「誰かの置き忘れかな?」
そのとき、ペンを使おうとした理恵がぽつりとつぶやいた。
「あれ? 芯が出ない……」
「え?」
「押すタイプじゃないの?」
何度押しても芯は出てこない。
「もしかして、回すやつかな?」
理恵がペンの中央をくるりと回すと、芯が出てきた。
「あ、出た……」
「高級なやつみたいだね。誰の忘れ物だろう。部長のかな?」
凛がつぶやいた瞬間、理恵が驚いたように固まった。
「どうしたの?」
「う、うん……」
理恵はペンの中央を回し過ぎて二つに分解してしまったようだ。しかし、元に戻すこともせず、ただ戸惑っている。
「凛、これ見て!」
凛が覗き込むと、ペンの内部で小さなランプがチカチカと点滅していた。
「何、これ?」
「これって、盗聴器じゃない?」
「盗聴器?」
思いがけない言葉に、凛は息をのむ。
「ま、まさか……」
#ハッピーエンド
瑠璃マリコ
26,633
ruruha
873
#ロマンスファンタジー
Jasmine
987
桃下結衣
916
「でも、テレビでこういうの見たことあるよ」
理恵は急にペンを置き、凛の腕をつかんで壁際へ連れて行った。
「ど、どうしたの、理恵!」
「あれ、盗聴器だよ。っていうか、レコーダーかも。前に不倫ドラマに出てきたのと同じ!」
「まさか……でも、いったい誰が?」
「分かんないけど、とにかく上司に報告した方がいいって!」
「ちょっ、ちょっと待って理恵。あれって、私を盗聴してたの?」
「そうだよ。だって凛のペン立てに入ってたんだから」
その瞬間、凛の脳裏にひとりの女性が浮かんだ。
(まさか、沢渡さん?)
もし奈美が仕掛けたのなら、颯介との初めての待ち合わせ場所に彼女が現れた理由も説明がつく。
颯介からの電話は、凛がデスクで受けたものだからだ。
黙り込んだ凛を見て、理恵が心配そうに言った。
「まじで部長に言った方がいいって、凛!」
「分かってる……でも少しだけ待って。相談してみるから」
「相談って誰に?」
「真壁さん」
「真壁って、あの『不動産王』の?」
「うん。実は彼と仕事をするようになってから、変なことが続いてるの」
「ええっ! まさかの『不動産王』絡み?」
「かもしれない。でも、まずは自分で確かめたいの。だから、このことはまだ誰にも言わないで、お願い!」
両手を合わせて頼む凛に、理恵はため息をついて言った。
「分かった。まあ凛は警察官一家だしね。でも、油断しないでよ。何かあったらすぐ相談してね」
「ありがとう。恩にきるわ」
そのとき、奈美が出勤してきた。
彼女は上機嫌な様子で、いつも通り同僚たちに笑顔を振りまいている。
その姿を見つめながら、凛の胸の奥に静かな闘志が燃え上がった。
(卑怯な手を使う女は、絶対に許さない。彼に迷惑をかけるような真似をするなら、私が叩き潰してやるわ)
凛はそう強く心の中でつぶやいた。