俺の呟きを拾ったのは三井さんだった。
「のっぽ君の誕生日?」
「はい。3月15日だったはず。ええと、ほら」
俺は三井さんにスマホに入っている写真を見せた。
そこにはぎこちなくも笑うケイを挟んだ俺と優子が映っている。ケイの手には優子からの誕生日プレゼントが載せられていた。
日付情報は「3月15日」
「ホントだ。偶然……ってわけは無いよね」
偶然であるわけは無いだろう。
俺は隣のコルクボードを確認した。そこには、母親の隣で幸せそうに笑う幼いケイがいた。
コルクボードに貼ってある郵便物からは、「桜井」という名字が見て取れる。
ケイに父親はいない。K町に越して来た時には、既に母一人、子一人の家族構成だったはずだ。
そしてケイの名字は「高野」。だとすればこの場所は。
「ここは、ケイがかつて住んでいた場所。まだ、高野になる前の……ケイの家」
俺達の会話に、*************
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コメント
2件
幸造さん… いいお父さんでいてほしかった😭