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3 - 第2話『うんばば市(旧・静心町)

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2025年06月30日

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第2話『うんばば市(旧・静心町)』



静心町。かつては「日本一、品のいい町」とまで言われた小さな地域だった。

しかし第18回バトルロワイヤルに敗北し、勝者国の4歳児が叫んだひとことにより——


**「うんばば市」**へと改名された。


その結果、町の看板すべてが書き換えられ、町民は3日間笑うことすら許されなかった。


けれど4日目、町長が言った。


「もう笑ってええんちゃう?」




そして迎えたリベンジ戦、第19回バトルロワイヤル。

町を代表して集まった5人は、全員が**“うんばば魂”**を宿していた。




■登場人物(見た目とキャラ)


●三条マイ(17)


高校生。腰まである黒髪をリボンで縛った清楚ギャル。白のセーラー服を改造して、スカートに「うんばば命」のワッペン付き。

「どうせなら、世界一カワイイ地名にしてやるんだから!」




●今泉ヨシオ(52)


地元カラオケ屋の店長。紫のスーツ、虎の刺繍入りシャツ、片耳にピアス、香水くさい。

「うんばばカフェ、今じゃ全国11店舗やで!見とき!」




●夏芽つむぎ(28)


町立図書館の司書。長いベージュのスカートと、カーディガン。おだやかな声で静かに本を閉じるが、今日だけは拳を握る。

「図書館で鍛えた集中力……ナメないでください。」




●高城コースケ(44)


元・地名看板職人。身長190cm。スキンヘッドで強面。全身に「旧・静心町」「しずこころ」の札をぶら下げ、無言で立つ。

趣味は書道と猫の動画鑑賞。

(無言でうなずく)




●うんばばン総長(年齢不明)


学ランにサングラス。背中に「うんばば一筋」と墨で書いた長ラン。移動はすべてバク転。語尾に「ば」を付けがち。

「今、うんばばがキてるば!世界の中心はここば!」




対戦国は、ベチョベチョランド。代表5人、全員が“ぬるぬるプロレス”出身。

競技は抽選によって選ばれる——




🎯第11種目:


『全員参加型・うんばばダンス選手権』


音楽に合わせて自由に踊る。


一番“うんばばらしさ”を体現したチームの勝ち。


判定は観客投票(国際配信中)





会場に大音量で流れる謎の音楽「♪うんばばばば〜↑ばば〜↓」。

紫のスポットライトがまわり、いよいよ、戦いが始まった。




マイは舞台の中央で、扇子をくるくる回しながらアイドル風うんばばステップ。

ヨシオはマイクスタンドを投げ回し、まさかのエアギター。

つむぎは本を持って踊りながら「うんばば語録」を朗読。

総長は360°バク転を連続で決めて、ラストに謎のポーズ「うんば☆スター」。


そして——

コースケは、一言も発せず、巨大な木札「静心町」をリズムに合わせて掲げ続けた。

まばたきもしない。ただ、まっすぐ前を見て、汗をぬぐわず、背筋を伸ばして。




観客、静まる。


そして——拍手が起きた。


子ども「なんか……かっこいい」

外国人記者「ジャパン・スピリッツ……!」

司会「うんばば市、魂の舞でありますッ!!」




観客投票、結果:


うんばば市:96%


ベチョベチョランド:4%(←母国票)





ステージ上、町長が叫ぶ。


「うんばば市は、うんばば市のままでいきます!!誇りあるダサさじゃあ!!」


町民「「うんばばーー!!!」」




その夜、「静心町の魂を継ぐ男・コースケ」の画像は海外SNSでバズり、

“うんばば”は地名界のサブカルアイコンになった。




✅次回予告タイトル:


『ピヨピヨ共和国(旧・カザル市)』

→ 全員着ぐるみで殴り合い!?ひよこ大乱闘バトル、開幕!

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