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今日は体育祭。
校庭は歓声で包まれている。
準備運動。
目黒は深澤とペアを組んでいた。
🖤「最近、向井どう?」
💜「ん?気になる?」
🖤「……まぁ」
💜「まだ元気ないよ」
💜「俺さ、あの元気な向井が好きなんだよね」
🖤「……好き?」
💜「うん、好き」
深澤は、にやっと笑う。
💜「でもさ、前に進もうとしてるのは確か」
💜「目黒も、後悔すんなよ?」
その言葉が、ずっと引っかかっていた。
──────────────
パンッ、とピストルの音。
借り物競争が始まる。
同時に向井と深澤は紙を引く。
深澤は一瞬目を走らせて、
💜「向井!」
🧡「え?」
💜「これと交換して」
強引に紙を押し付け、別方向へ走っていく。
🧡「は!?ちょ、なに!?」
紙を開く。
『好きな人』
🧡(え……?)
思考停止。
足が止まる。
周りがざわつき始める。
仲間「どうした、向井!とにかく走れ!」
動けない。
目に、じわっと涙が浮かぶ。
その様子を、目黒は見ていた。
🖤(向井……?)
気づいたら——
体が勝手に動いていた。
🖤「向井!」
駆け寄る。
🖤「紙、見せて」
『好きな人』
胸が、どくんと鳴る。
俺は向井を見つめた。
今にも涙が零れ落ちそうだった。
🖤「……向井」
そっと、その手を掴む。
🧡「え……?」
🖤「行くぞ」
🧡「え、でも…」
🖤「いいから」
力強く手を引く。
全力で走る。
向井はただ、引っ張られるまま。
気づけば一位。
歓声が上がる。
司会者「さぁー!目黒・向井ペアのお題は!?」
紙が高く掲げられる。
『好きな人』でしたー!!
きゃあああ!!と、校庭が揺れる。
向井は、俯いたまま。
🧡「目黒……ごめん」
🧡「こんな、人前で……」
震える声。
🖤「向井…」
少しだけ息を整えて。
🖤「俺のこと、もう好きじゃない?」
🧡「……え?」
顔を上げる。
🧡「いや、あの……その…」
🖤「俺、向井が好き」
一瞬、静まり返る。
🧡「……へ?」
🖤「今まで、冷たくして悪かった」
🖤「元気のない向井はもう見たくない」
🖤「俺、あの笑顔が好きだったんだ…」
🧡「うっ……」
涙がぽろっと落ちる。
🧡「ほんとに…?ドッキリじゃないよね?」
🖤「…本気」
そのまま、ぐっと抱きしめる。
今度は——
離さないように。
歓声が、さらに大きくなる。
でも二人には、もう聞こえていなかった。
つづく。
コメント
6件
とうとう成立したー!!😆 めめかっこよすぎる
公開告白で成立🥹 めめかっこいー!!!
泣けるよー😭