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昨日投稿できなくてごめんなさい。その分今日は早めに投稿しました。どーでも良いけど、新しい物語?書きたいんだけど何も浮かばんので案をください。
アイツが何を言ってたか。
アイツの名前すら朧げになってしまった今、思い出すことなど出来はしないだろう。
アイツの名前…
ザザ…頭にノイズが走る。
「俺の名前はお前と対になる様になってる。お前の眼は赤、俺にとっての太陽。日向の様に暖かいと、優しい人。だから俺の名前は蒼月狼影なんだ。狼は俺のことを指してる。」
蒼月狼影《そうづき ろうえい》アイツの名前だ。
なんで忘れてたんだろう。
狼影の口癖は、「俺の姫様は可愛いなぁ」だった。
俺のことをそう呼んでいた。
なんで姫様なのかは分からない。
ただ、俺も狼影が好きだった。
今なら狼影の言っていたことが分かる。
「ありがと、そして、愛してる」
そう言ったんだろう。
愛してるは分かる。
でも、ありがとの意味が分からない。
なぜ感謝している?
何かがあったのか?
考えたところで分かる訳もない。
狼影に聴こえないことを祈りながら大きなため息をついた。
狼影はもう少しでこの樹にたどり着く。