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ひぁー!まりちゃー!
⚠設定崩壊、自己解釈、自ネタ等
闇堕ちネタも含んでいます。
あと〖13日〗
今、私は壁にかかった薄汚いカレンダー付きデジタル時計を見て驚いている。何故なら日付が16日ではなく17日だったからだ。故障でもしたのかもしれないと思い、香霖堂へ持っていこうとしたが、そういえばつい最近この時計を直してもらったのだということに気がついた。
(物忘れも前より酷くなってるし…
…って、これ、私は丸一日寝てたってことか?)
これはかなりまずい気がする。今になって死ぬのが怖くなったという訳では無いが…。
やはり心残りはあるものだ。
(これ以上忘れるようになったら…
もしかしてアイツらのことも…)
博麗の巫女のことを思い出している自分にハッとした私は、訳もなく首を振った。
(つい最近喧嘩したばかりじゃないか。
しかも私が悪いし…。
忘れた方が…いいのかも…な。)
やはりずっと家にいると、考えが陰気になってしまうものだ。少しでも気分を晴らそうと、私はおなじみの帽子を手に取った。
とは言ったものの、特に向かう先もないのでとりあえず人里へ向かった。森を探索したり、山へ行っても良かったのだが、(山はともかく)喧嘩したアイツらと会ったら気まずすぎる。そう思っているうちに、いつの間にか人里の上空へ来ていた。
よっ、と箒から降りると、少し頭痛がし始めた。
(あぁ…鬱陶しいな…)
気分を晴らすために来たのに、逆に気分を悪くしてしまっているとは…聞いて呆れる。
特に行くあてもないので、いつもより重い足取りで私は店を見ていた。
(鈴奈庵の外来本で読んだんだが…
こういう”店を見ること”を確か……
…うぃんどうしょっぴんぐ…?とか
言うんだっけな)
まだ余計なことを考える余裕があることに安堵していた。私はまだ”普通”で健康な人間なのだと。すると、胸に激痛が走った。前ほどではないが、ズクン、ズクン、と定期的に刻まれる痛さに、私はしゃがみこんだ。
(…あー……いったいなぁ……ほんと最悪だ…)
暫くじっと待っていても、痛みは収まるということを知らないようだった。
「お?おねーちゃんどーしたのー?」
明らかに軽薄そうな声が背後から聞こえ、目だけを動かして後ろを向いた。
「え、めっちゃかわいーじゃーん!!!!」
「しかも肌白!!!」
チャラそうな見た目をした男性二人組は、しゃがみこんでいる私を舐め回すような目で見てきた。
「ねぇねぇ、ちょっと遊ぼーよー?」
御定番の台詞を言いながら、2人組は私の腕を無理やりに掴んだ。その瞬間、さっきよりも強い痛みが胸に走った。
「痛ッ…!!!!」
「もっと優しく扱えよ〜
こーんなかわい子ちゃんめったに
いねぇんだからな??」
どうやら腕を痛めたと勘違いしたらしい。そうだったらどれだけ良かっただろうか。どうやら、強い衝撃が走ると胸の痛みが強くなるらしい。痛みに耐える私は、うでを引かれるがままについて行くしか無かった。