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「なあ? 音星?」
「はい?」
「ニャ―」
音星は例によって、目を瞑っていた。
シロもいつも通りだ。辺りに響き渡る悲鳴でも、警戒しているわけでもない。
「この下の大叫喚地獄はもっと酷いんだろうな……」
「……そうですね……」
「俺、なんだか罪人が可愛そうな気がする。仕方ないけど、……妹はこんなところにまで来たんだな……って……」
「……妹さん。見つかるといいですね」
そこで、俺は立って動く半透明な人型の魂を見つけた。
「あ!」
「ニャ―!!」
それは俺の妹だった。