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第27話 同じに見えて違うモノ
冬花の意識が戻ると、視界にはアスファルトの道が広がっていた。
低い目線。
近い地面。
(ああ……また、銀二に……)
顔を下げると、灰色の手に覆われた猫の前足が見えた。
マンションやアパートのような建物が多い住宅街のようだが、冬花には覚えのない場所だ。
現在地がどこなのかは景色だけではわからないが、それでもわかることがある。
(お腹いっぱいだし……この感じだと、ごはんの後の散歩中だったのかな……)
車の通りが少ないのか道のど真ん中に陣取っていたようで、ゆっくり道の端に移動する冬花。
(これからどうしよう……今まだ仕事中だし、家で待ってても……どうせ帰ってきたら追い出されるだけだよね)
壁の前で一度腰を下ろし、思案していたが――気持ちは沈んでいくばかりだ。
(……眠くもないし、とりあえずしばらく歩こうかな……じっとしてると、どんどん落*********************
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