日曜の昼頃。
俺は、家の近くの駅でラウールと待ち合わせをしていた。
💙 (ラウールに庶民だってバレた……しかもSnowManだし、どうすんだよ…)
大事な日曜日が奪われ、少し不機嫌と不安が襲いかかる。
すると、
💙「うわ…」
約束の時間ぴったりに、黒塗りの高級車がピタリと停まった。
運転席からスーツ姿の男性が降りてきて、きっちりお辞儀をする。
運転手「お迎えにあがりました。村上様がお待ちです」
💙 「あ、はい……」
少し警戒しつつも、後部座席のドアが開くと、そこにはラウールの姿があった。
サングラスを外して微笑む姿は、まさに芸能人って感じ。
︎🤍「よかった、来てくれた」
💙「……あのさ、今さらだけど、お前ほんと何者?」
ラウールは少し笑って、
︎🤍「ん?俺?中学三年生だよ」
💙「…はぁ!?中三?……マジで、一個下……?」
︎🤍「見えない?まぁ、よく言われる」
モデルやってて、家柄もよくて、しかも年下。
俺の中で警戒ランプが一気に赤く光った。
車が到着すると、そこはまるで洋館のような豪邸だった。
敷地に入るなり、花の手入れをする庭師、門の前に立つ警備員の姿も見える。
💙「……え、ここお前ん家?」
︎🤍「うん。まぁ広いよね」
案内されたゲストルームは、どこかヨーロッパ風の家具が並び、絨毯の上を歩くと音すら吸い込まれそうだった。
そこに現れたのは、執事風の初老の男性。
そしてメイドの女性たち、さらにはプロのメイク担当まで。
「これから変身、始めますね!」
💙「ちょ、ちょっと待って!?」
俺は慌ててラウールに振り向く。
💙「お前さ、これ…本気で女装させる気?」
︎🤍「そうだよ、約束でしょ?」
💙「うぅ……てか、こんな大勢の前で?それに…こんなことしてバレたらお前んとこの親に……」
ラウールはストンとソファに座り、足を組んで笑った。
︎🤍「大丈夫。みんな、俺専属のスタッフ。親に告げ口なんて、そんな無粋なことするわけないよ。ね?」
「もちろんでございます、村上様」
執事が静かに答える。
💙 (金持ち怖ぇー)
そう思いながらも、スタッフに強引に椅子に座らされ、メイクが行われていく。
そんな中、ふとメイク担当の女性が呟いた。
「お肌、すごく綺麗ですね…毛穴も全然ないし、化粧ノリが完璧です!」
💙「へっ!?そ、そうですか?」
💙 (やべ、うれし……)
︎🤍「美容とか気をつけてるんだ?すごいね」
ラウールの声が背後からきて、俺はビクッと肩をすくめる。
💙「ちょ、お前、他の部屋で待ってろよっ」
︎🤍「はいはい、ごめんごめん」
ラウールはクスッと笑って、部屋を出て行った。
NEXT→♡100
♡とコメント待ってます!
コメント
8件
きゃー!早くみたい!絶対かわいいぃ!!
女装、かわいいんだろうな❤️❤️
次はよ〜w