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明花永(あかな)
12
#普通
野々さくら
202
ドラゴン店長
30
東亰都私立狗頸学園高等学校。
放課後。2年1組の教室では、花牟礼さくらと親友の菅生茜が、楽しげに談笑していた。
「ねぇ、茜?」
「なに?」
「今年から同じクラスになった信愛
っているじゃん?白縫信愛」
「ああ、信愛ね。信愛がどうかした?」
さくらは少し声を潜め、いたずらっぽく笑った。
「噂で聞いたんだけどさ、あの子
霊感あるらしいんだよね」
「は?」
茜は一瞬きょとんとした後に吹き出し、半笑いでさくらに問いかける
「霊感?」
「いやさぁ、隣のクラスの子たちが
話してるの偶然聞こえてきてさ」
さくらは続ける。
「信愛には霊感があって
おまけに除霊までできるらしいって」
その言葉を聞いた瞬間、茜は腹を抱えて笑い出した。
「ちょっ、除霊って!うさんくさっ!」
「やっぱそうだよね?」
「除霊とか、どこの漫画だよ」
茜のツッコミにさくらは笑いながら、大げさに左手を振り上げる。
「変なお経とか唱えて、『無に還れ!』
とかやったりするかな?」
「きゃはは!地獄先生気取りかよ(笑)」
さくらの言葉に茜は大袈裟に手を叩いて笑う。
「更には信愛本人は、おばあちゃんが
霊媒師だったとか言ってるらしいよ」
「ちょっ、やめて!畳みかけすぎ
笑いすぎて酸欠なるって」
茜は涙を浮かべ、お腹を押さえて笑いながら肩を震わせる。
「いやぁ〜久々にこんな笑っちゃった」
さくらも苦笑しながら肩をすくめた。
「ちょっと厨二病こじらせすぎだよね」
「ほんとそれな!」
茜は何度もうなずく。
「高校生にもなって何言ってんのって感じ」
さくらは少し考え込むように顎へ手を当てると
「もしかして、みんなから
注目されたいだけなんじゃない?」
と呟いた。
「あー、それあるかも」
茜は面白がるように、わざとぶりっ子な声色を作る。
「『私ぃ〜、霊感あるのお〜❤︎』」
さらに続ける。
「『でぇ〜、この道ぃ〜❤︎
なんか嫌な感じするからぁ〜❤︎
一緒に歩いてくれるぅ〜?❤︎』」
言い終えた瞬間、自分で耐えきれず吹き出した。
「って、ぶりっ子してるの
想像すると、まぢキモい(笑)」
「きゃはは!」
さくらも笑い声を上げる。
「確かに、それはキモいわ」
二人は周囲の視線も気にせず笑い続けた。
するとさくらが若干表情を曇らせて口を開く。
「私、思うんだよね」
「なに?」
「いやさぁ、そうやって嘘ついてまで周りから
注目浴びたいってヤツ、生理的に無理だって」
「あーね、私もちょっと無理かも」
茜は苦笑いを浮かべながら頷いた。
すると、さくらはさらに口角を上げる。
「でさ、私ちょっと面白い事考えたんだよね」
その一言に、茜の目を輝かせ興味津々に身を乗り出す。
「なに?なに?」
「いやぁ、単純な話なんだけどね」
さくらは少し間を置いてから続けた。
「心霊スポットでも何でもない場所に
『実はここ、いわく付きなんだって』
って嘘ついて、信愛を連れて行くの。」
「ふむふむ」
「当然、心霊スポットじゃないんだから
霊なんているわけないじゃん?」
「たしかにそうだね」
「でも信愛は、自分に霊感がある
って設定を崩したくないはずだから──」
さくらはにやりと笑い──
「絶対に、『ここ何だか寒い〜❤︎』とか
『嫌な感じがするぅ〜❤︎』とか
らしいこと言って、その場を
乗り切ろうとすると思うんだよね」
その光景を想像した茜は、思わず吹き出した。
「きゃはは!確かに!」
「でしょ?」
「それ面白そう!」
さくらは満足そうに大きく頷く。
「作戦名まで考えた」
「え、もう?」
「名付けて『偽心霊スポット作戦』
どう?絶対面白いっしょ?」
その名前に、茜は机を叩いて笑った。
「うん!うん!チョー面白そう!」
「なら決定ね♬」
さくらは悪戯が成功する未来を確信したように微笑む。
コメント
1件
きゃはは!読んだ読んだ〜!!😭💕 さくらと茜のテンション、リアルな高校生のノリすぎてクセになるわ〜!!笑いのツボの間が完璧すぎて、読んでるこっちも声出して笑っちゃったよ😂✨ 「除霊ってどこの漫画だよ」とか「地獄先生気取り」とか、ツッコミのキレが良すぎん?しかもさくらの悪だくみ顔が目に浮かぶ……あの「偽心霊スポット作戦」、絶対面白くなるやつじゃん!! 信愛ちゃんがどう対応するのかめっちゃ気になる〜!!次回待ってるよ、×××さん!!🌸🔥