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●セレンの魔法●論理がないと警察に、証拠不十分だ!と言われる。
男性「魔女様!助けてください!」
セレン「どうされました?」
男性「美術館の絵画が盗まれました!」
その絵は、
所蔵者が必ず死ぬ、と噂される呪いの絵。
真作鑑定済み
今朝9時に盗難発覚
監視カメラの死角を通過したのは8時45分
盗んだ人物は11時頃、敷地外で死亡
死因は毒物
密閉状態で裏面に封入されていた
運搬時に破裂し、至近距離で高濃度暴露
警察官A「絵が見つかりました。しかし犯人は死亡しています」
セレンは絵に近づく。
魔力は、感じ取れない。
セレン「……微かに薬品の匂いがするわね」
警察官「検出されたのは色を溶かす毒のみです」
警察官「あの絵には防犯用の薬品が塗られていると聞いています」
絵に近づいた人物は3名。
時刻
人物
3時
警備員B
6時
警備員A
9時
男性(学芸員)
外部侵入者なし。
警備員A(6時)
ボールペン
→ 変色なし(未接触)
男性(9時)
鉛筆
→ 黒ずみは芯汚れ(無関係)
警備員B(3時)
万年筆
→ ペン先に向かって脱色
10時半:鑑識が検体回収
11時:犯人死亡
車内で意識を失い、路肩で倒れた
12時:警察官が“同じ毒”と発言
15時:正式結果判明
警備員B「盗難防止のため、絵の縁に顔料分解剤を塗布した」
顔料分解剤の性質
有機顔料を脱色
金属・皮膚に無害
揮発しない
触れた物の色だけ抜ける
万年筆の変色はこれ。
しかしこの薬剤は致死性がない。
警察官は最初に言った。
セレン「絵と犯人の体内から同じ毒が検出された」
だが再検査の結果
絵
→ 顔料分解剤
犯人の体内
→ 揮発性神経毒
第二の毒
揮発性神経毒の性質
空気中で拡散
無色・ほぼ無臭
吸引1〜2時間で死亡
顔料には反応しない
盗んだ犯人は運搬中に吸引し続けた。
巡回程度では致死量に達しない。
警察官が 既存の裏板を外し、内部にカプセルを設置
運搬時の振動レベルでのみ破裂する構造
警察官はこの絵の常連。
過去に盗難未遂が続いていた。
第一報では鑑識が「毒反応あり」とだけ伝えていた
無線記録で「種類未確定」と明言されていた
第一報は有害物質検出のみ
毒の種類は未特定だった
無線記録に「同一とは言っていない」と明示
内部無線を聞いて思い込んだ
鑑識結果はまだ未発表
警備員Bが防犯薬剤を使っていることを知り、
そこへ自分が
保管記録の不正改竄
証拠保管庫から押収神経毒を流用し、
絵の裏板内部に衝撃破裂型カプセルを設置した。
目的は
盗む者を排除するため。 呪いを本物に見せかけるため。
巡回担当で館内に出入りできた。
毒散布の機会は十分あった。
セレン「あなたは同じ毒だと断定しました。 ですが鑑識結果が出る前に、それをどうして知っていたの?」
警察官は沈黙する。
セレン「(……本当に呪いがあったら、どれだけ楽だったかしら)」
セレン「呪いなどないわ!」
警察官「盗難未遂が続き、上司から責任追及されていた。昇進がかかっていたため、過去に盗難未遂で叱責されていた美術館の評価を守りたかった!」
セレン「それでも、人を殺害したら人を守る者として失格なのよ!」
人を守ろうとすれば、誰かが犠牲になる。
それでも、これ以上の犠牲を止められたのなら、それでいい。
私の旅は、続く。