「肉じゃが食べたい!あ、揚げ出し豆腐も!それと……」
よほどお腹が空いていたのか店に入りメニューを開いた途端、奈緒はテンション高めに料理を次々と挙げていく。
俺は手元にあるメニューではなく、嬉しそうにコロコロ変わる奈緒の顔を思わず見入ってしまった。
「え、何?私の顔に何かついてる?」
不意に俺の視線に気づいた奈緒が怪訝そうな顔でこちらを見てきた。
「いや、別に」
思わず見入ってしまっていたなんて言える訳もなく、不自然な感じで視線を逸らしてしまった。
「あ、もしかして頼みすぎて引いてる?」
それを勘違いしてしまった奈緒が慌ててメニューを閉じた。
「いや、別に引いてはいないけど、えらく嬉しそうに選んでるなっと思って……」
「だって独り暮らしじゃこういう料理なかなか食べれないんだもん」
言われて思い起こしてみれば奈緒が選んだものはお袋の味的な煮物料理ばかりだった。
「確か**************
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