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#オリキャラ
ゼロ・ウルフ
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#ぺいんと愛され
Nera🍀︎❄🐈⬛
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#CR
兎ゞ亜 @はじめたばかり
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あの日のことを鮮明に思い出してしまう。
炎に包まれた村はもう跡形もない。言葉通りの火の海。それでいて、想像よりもはるかに赤く染まる村を無言で見つめていた。
横たわる母と父。愛猫。
村で生き残ったのは、“イノチシラズ”を除けば、俺のみだった。
「──────静かにして!!!!!」
うるさい。
うるさいうるさい。
黙れ黙れ黙れ。
あの日に生き残ってしまった俺の気持ち、誰がわかるもんか。
「……しにがみくんがそう言うなら、行くから……だから、やめて。もう、詮索しないで……お願い……」
相手の肩に両手を置いて、顔を伏せてそう言った。
懇願、だった。
哀れな願い、だった。
相手はそうするしか、なかった。
「───じゃあ、”イノチシラズ”さんがどこにいるかだけ、予想してください」
「……………屋上」
彼は俺の言葉のおかげで変わった。彼の足は震えているけれど、言葉から勇気が滲み出ていた。
彼の肩から両手を離してそう言えば、相手は俺の手を引いて歩き出した。
ああ、これでも先輩かと、そう思うほどに情けで、泣きそうになった。
…………………………
「───やっぱり、来たんだね」
俺がそう声を発せば、クロノアさんはどこか疲れ切った顔でコチラを見ていた。
ああ、実に何年ぶりだろう。彼の小さかった頃の面影が残っている。綺麗な白髪、エメラルドグリーンの色をした瞳、長いまつ毛、少し鋭利な爪。
きっと自分は、そんな彼には不釣り合いな格好だろう。
「あの、あなたが”イノチシラズ”さんですか?」
「え、待って。もしかしてトラゾーとか言うやつに”イノチシラズ”って教えてもらった?」
クロノアさんの隣に立つ少年が、アイツしかいつも言わないあだ名を言うため少し驚き、ろれつが回らない。それでいて、アイツに話しかけるように馴れ馴れしく話してしまった。
……が、名札を見る限り、相手はどうやら年下のようだ。失態を犯すことはなく少し安堵した。
こくりと頷く彼に、俺は項垂れた。
「あー……”イノチシラズ”ってわざわざ呼びにくいでしょ? それに、クロノアさんからも俺の名前教えてもらってなさそうだし…」
じろりと見つめれば、相手はびく、と驚き、えへへ、と微かに笑った。
その笑みは、昔と全然変わらない。
「───俺はぺいんと。呼び方は自由にしてね」
軽く微笑むと、相手は「じゃあ、」と言って話を切り出した。
「ぺいんとさんは、今……何か悩んでますか?」
あまりの素朴な質問にずっこけそうになるが、自身は今あぐらをかいて座っているためずっこけることはなかったなと我に帰る。
───自身が悩んでいることを、言ってしまってもいいのだろうか。
単純な質問に、唐突な質問であったそれをあっさりと受け入れた自分の脳が恐ろしいと感じたと同時に、罪悪感に蝕まれる日々を終えることができるのかもしれないと、希望の光が見えた気がした。
「───うーん、トラゾーはすぐそうするな」
困ったように口にすれば、相手は少し困惑した顔になる。 まあそれもそうだ。あまり認識もしていないやつのことなんて、誰が気にするのか。
相手の目線に、ふと思った。
───もう、無理だな。
「───ごめんなさい、クロノアさん」
そう謝れば、しにがみくんは驚いた顔になり、当の本人は、怒りと悲しみに満ちた表情になる。
けれど、もう無理なのだ。きっと自分は無理だった。これを隠し通すことも、これを自分の胸の中にしまい込むことも。
だって、自分は───普通じゃないから。
もう普通を演じることは無理なのだ。
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