夫婦

次の日の朝、携帯電話で彼女にTELをした。…

しばらく経ち、

〃はい…どなた様ですか？〃

「あの…幸子さん？中条さん幸子ですか？…木戸と言います」

〃ちょっと待っててください。幸子さん～！木戸さんからお電話ですよ〃

〃すみません！〃

〃お待たせしました。中条ですが…〃

「昨日すみません…怒鳴ってしまい…」

〃こちらこそ私もすみませんでした…〃

〃古川さん、〃

出掛けても良いわよ。

はい。ありがとうございます。

〃私今、お仕事の研修生で〃

「何？…早くないですか？」

お手伝いさんです…

「住み込み？…」

〃決まったら住み込みになります。〃

「お詫びのお礼にランチでもいかがですか？」

「良いのですか？古川さんって聴こえたね」

〃耳が良くて？〃

「ありゃ…」

東区の駅前で待ち合わせした。

切った後から電話がきた。

〃木戸正樹さんですか？…トヨタの販売会社の吉田ですが車出来ましたので〃

「伺いますよ。今日丁度使いたいと思ってましたから」

腕時計を見ながら、

10時頃伺います。

〃はい早く乗りたいでしょ笑っ〃

渡辺さんに電話した。

…

〃はい渡辺ですが〃

「木戸ですが、車が来たので今日休みたい。それと警察から。所長から。早く決着つけろって催促されました」

〃良いよ戻りたいだろ笑っ〃

「じゃすみませんが専務のお伝えください」

〃前の電話の相手どうなった？〃

「相手？…友人からでしたよ」

〃そうかじゃな〃

フゥ…適当にして欲しいと…

スーツに着替えた。

髪…理髪店に行く暇なし、

白髪が出てきたな…

マンションを出た。

「待て～！！」

お巡りが自転車の男を追いかけてた。

たまに見る光景だな…

若い男性が

俺に向かってきた。

足を出した。

転けた。

「助かります～笑っ」

スリと窃盗罪でひきつられた。

来い！

「自転車～！」

俺の顔を見てた一人の警官が駆けつけた。

木戸刑事だったのでしょ！

ﾏｽﾞｲ…

「ああ昔に居たな…」

おーい太田～！木戸刑事に会ったって橋本部長に伝えろよ！」

橋本？…

「橋本警部に就任しましたよ笑っ」

そうか…伝えておけ頑張れよ。真田巡査

「はいありがとうございます笑っ」

背が高い…

路線バスに乗り込んだ。

次は中央署前…中央署前お忘れ物をご注意くださいー

次のボタンを押した。

トヨタ販売会社を目指した。

おはよう～笑っ

「ちょっとあなたお客様には敬語でしょ！」

おはようございます。大変失礼いたしました。

すみませんが木戸と言います。

新車が出来たとか、

係長～！

はい。吉田係長が出てきた若い男性だった

渋い声だった…

木戸様～笑っ

汗かいてた吉田さんの顔が赤く腫れてた。

「どうした？…」

嫁に叩かれて、

後ろにいます。

すましてた女性が

横目で睨んでた若い女性定員、

おはようって言われた。

派手な化粧をしてた…