店先で、はた、と足が止まる。
「お。ナイスタイミングだね」
思わず、頬を綻ばせると、相対した総一朗が同じく微笑み、軽く頷いた。
「おう。悪いな、土産持って来させて」
「お安い御用よ」
片目を瞑り、店長への土産が入った紙袋を軽く持ち上げてみせた。
社員旅行から帰宅し、翌日の日曜日。
昼過ぎまで、たっぷりの睡眠で身体を休め、夕方になって、店長の顔を見にやって来た。
いつも通りの現地集合、先に着いた方が、席を取っておく手筈だったのだが、今日は随分とタイミングがいい。
店先で合流して、連れ立って暖簾をくぐる。
入店すると、すぐに店長の声が聞こえた。
「いらっしゃい! ――っと、瑞希ちゃん。村尾君も」
僅かに驚いた様子の店長に笑みを向けながら、カウンターに近づいていく。
日曜日なだけあって、店内は少々混み合ってい************************
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