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「なんか物足りないんだよな〜。」
「平凡で疲れるだけの人生…。」
「…昔、歌投稿してたっけ。」
「…趣味としてまたやってみようかな。 」
「ないくん、よろしくな。」
今思えばあの時からこの物語は始まってたのかも知れない。
歌い手として活動する為のメンバーを集めていた時、俺はIfくん…今で言うまろに出会った。
そしていむ、りうら、初兎、アニキとメンバーを集め今は歌い手界隈でも有名になって来た。
最初は皆に憧れて尊敬していた。 特にまろには。
歳だって少し上ってだけ。それなのに俺より遥か上をいつも歩いていた。
それで確信したんだよ。いや、正確に言えば分かっていたけど見て見ぬふりをしていた。
まろはエリートだ。
「天才ないちゃ〜ん!」
「…いむ、どうしたの?」
「ここ分かんないの、教えて〜泣」
「ここ…ね、」
俺もあまり理解出来ていない所だ。
「…ごめん、俺もよく分かんないんだよね笑」
「そうなんだ…やっぱムズいよねここ…」
「ありがと!Ifくんに聞いてみるね!」
「…うん、ごめんね。」
本当は駄目なんだって良くないんだって事は分かっている。
けど何でも完璧にこなすまろには少し嫉妬してしまう。
俺は何回も完璧に出来るまで繰り返す。
だけどまろは一回やったら完璧に出来てしまうのだ。
「天才…か。」
俺もまろには劣るけど頭は良い方だ。
お母さんの言う事を聞いて、信じて一生懸命に頑張って来た。
けど、一回では覚えられない。
それにミスをしてしまう事がある。
皆天才とか言ってくれるけど、俺にはその言葉が当てはまらない。
俺は優等生何だから。
「何で俺がリーダー何だろ、」
ふと思った。 というか前々から思っていた。
まろがリーダーで良くないかと思う。
歌い手としての鏡だしまとめるの上手いし。
それにお母さんには歌い手を辞めた方が良いと話された。
将来大変な思いをするって。
それでも俺は辞めなかったから家族会議も開かれた。
それで一回でも炎上など将来に響く様な事があれば辞める。それを条件に終わった。
「俺、まろにリーダー勧めたんだけどな〜。」
そう。リーダーを決める時、まろにリーダーを頼んだ。けど皆は俺がリーダーの方が良いって。そんな事無いのに。断れば良かったのに。
きっと頼って貰えてるって思って嬉しかったんだろうな。まろが頼られてるけど。
今日、思考が暗いな。
「…仕事進めないと。」