テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ところで、今度の週末はカヌーというかカヤックですか。あの感じですと」
先生は頷く。
「ええ。天気も大丈夫そうですしね。静丘県まで遠征予定です。後で資料を印刷しますね」
「カヌーは去年はやらなかったな」
先輩が呟く。
「ええ、装備がなかなか人数分揃わないので。今回も単独開催は無理だったので、他校と共同ですね。向こうは高校生ですけれど」
えっ。随分とまた突然な。
「なんでまた、他校の、それも高校生と合同なんですか」
「向こうの顧問が、私の知り合いなんですよ」
そんな私的な繋がりでいいのだろうか。
「ついでに、他校と合同の課外自然教育という事で、学校側の補助金も取る予定です。それでも1泊2日、土曜早朝出の日曜夜帰りで、1人1,500円位はかかるかもしれませんけれど」
「それ位なら大丈夫ですけれど、他校、それも高校生ですか」
彩香さんが、呟くように言う。
僕もその辺は、ちょっと不安だ。
その一方で不安その他関係なく、蕎麦や天ぷらはどんどん減っていく。
美洋さんと先輩が、食べ盛りという感じでガシガシ食べているせいもある。
他の4人も、それなりのペースで食べているのだけれど。
天ぷらは3種類だけ。
でも肉厚椎茸も、コゴミも、タラの芽も、当然美味しい訳で。
肉類一切無しだけれど、充実した感じだ。
結構大量にあった蕎麦も天ぷらも、綺麗に無くなったところで。
「片付けは私達がします。先生はカヌーの計画とか、地図の印刷をお願いします」
そう言って、美洋さんが立ち上がった。
早くもスイッチが入っている模様だ。
未亜さんが、やれやれという表情で美洋さんを手伝う。
彩香さんも、手伝いに入って。
先輩は、いつもの部屋へふらふら歩いて行って。
残された僕は、テーブルを拭いて椅子を片付けて、隣の部屋へ移動。
案の定、先輩は既に横になって昼寝中。
何の気なしに見て、気づいた。
先輩、結構いい感じの身体しているんだなと。
1年組より、明らかに胸もあるし。
でも僕の個人的感想としては。若干貧弱でも、1年組の女子の方が惹かれるかな。
なんて考えて、あわてて目を逸らす。
いかんいかん。何を気にしているんだと。
そう思った直後、片付けが終わった1年女性陣が入ってきた。
「悠君、顔色がちょっと赤いよ。大丈夫?」
なんて、彩香さんに聞かれたりする始末だ。
「大丈夫です。御飯を食べたばかりだから、ちょっと熱くなって」
そう言ったのだが、ごまかし切れただろうか。