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ちょっとしたら、先生も下へ下りてきた。
手に何枚かの紙を抱えている。
「向こうの先生が書式を作ってくれたようです。まだこっちの学校用に手直しはしていませんけれど、とりあえずという事で。
3種類ありますので、それぞれ配って下さい。うち1枚はアンケートなので、すぐに記入して私に下さい」
という事で、それぞれ手に取る。
アンケートは、食事についてのようだった。
大好き、好き、普通、あまり好きでは無い、嫌い、もしくは食べられない。
あとアレルギーについての記入欄もある。
僕は特に好き嫌いは無いから、ほとんど「好き」欄に○。
強いて言えば梅干しが苦手だけれど、入っていなかった。
「それではアンケート回収。これを元に食事プランを作ります。ささっと集計しますので、資料を読んで待っていて下さいね」
先生はアンケートを集めると、だだっと2階に上っていった。
そんな訳で僕はまず、「概要」と書かれた紙を読んでみる。
○ 日 時 5月9日土曜日、10日日曜日
○ 目的地 浜待市天龍区春乃町 秋波神社前キャンプ場
○ 交通機関 車両2台
秋津学園 二菱ローサ マイクロバス(秋津学園事務局所有)
深草学園 トヨダ バイエース(引率者 草津純所有)
○ 参加者 秋津学園 小暮彩香教諭以下10名 深草学園 草津純教諭以下6名
○ 使用機材 テント5(6~7人用1、4~5人用4)
インフレータブルカヤック 4
食器類、ガス、ガスバーナー、鍋等
(詳細は別添計画書参照)
相手の学校名を見て、一安心。
秋津学園だったら、心配は無いだろう。
学校自体の歴史は新しいが、中高、大学ともに評価は高い。
難易度も、秋津学園の方が少し上だ。
学校自体も、割と似た感じ。
秋津学園も全寮制、しかも奨学生制度もある。
僕が深草学園を選んだ理由は簡単。
秋津学園で奨学金圏内に入れる自信が無かったからだ。
その辺、ちょっと悔しい相手でもある。
「要は向こうへ行って、2日間の午前午後、合計4回ずつ川を下ってきましょう、というプランだな。人数が多いから、1人につき下れるのは2回だけどさ」
先輩が、そう内容をまとめる。
計画書の方は、もっと詳細だ。
装備1つ1つまで、きっちり書いてある。
またカヌーは2人のりで、男子女子関係なく、体力と体重順にペアを作り、重い方が後、軽い方が前に乗るようだ。
2回で、それぞれ相手も舟も変えて乗る事になる模様。
名簿を見ると、向こうも女子が多い。
何か微妙に親近感を覚える。
向こうは高校生だけれども。