テラーノベル
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朝食のパンケーキを一口飲み込んだすちが、萌え袖の先をぎゅっと握りしめて顔を上げた。まだ少し目は赤いけれど、そこには小さな決意が宿っている。
「……あの。……みんなのこと、……呼び方、変えても……いい?」
「呼び方? ああ、好きに呼べよ。なつでも暇72でも……」
なつ(暇72)がぶっきらぼうに答えると、すちは俯きながら、消え入りそうな声で呟いた。
「……ありがと。……暇ちゃん。……あと、……いるまちゃん」
ガシャン!!
キッチンにフォークの落ちる音が響き渡り、いるまが飲んでいたコーヒーを派手に吹き出した。
「……は!? ちゃん……っ!? お前、今、なんて……っ」
「いるまちゃん……。……クソ、破壊力が……」
二人が顔を真っ赤にして固まる中、すちはおずおずと他のみんなも見上げる。
「……こさめちゃん。……みこちゃん。……それに、……らんらん」
「ぎゃあああ可愛い! もう一回! もう一回言って!!」
こさめが悶絶して椅子から転げ落ち、みことは王子様スマイルを崩して「……天国かな?」と天を仰いでいる。
ボスのLANは、あまりの衝撃にガウンの襟元を握りしめ、静かに震えていた。
「……ふ。……ああ、いいぞ、すち。……お前にそう呼ばれるなら、この組織の名前を今日から『らんらんカンパニー』に変えてもいいくらいだ」
「……らんらん、それだけはやめて。……でも、おいしい。……パンケーキ、あまい」
すちが「ちゃん」付けで呼びながら、パクりとパンケーキを頬張る。その無垢な姿に、兄貴たちの保護欲は限界を突破した。
「……よし。食後のデザート代わりに、これを開けろ」
らんらんが持ってきたのは、大きな木箱。中には、見たこともないほど色鮮やかな、最高級の絵の具セットが入っていた。
「……これ、……僕に?」
「ああ。……『死の芸術家』はもう廃業だ。今日からは、俺たちの専属絵師になれ」
すちは、萌え袖から震える指先を出して、一本のチューブを手に取った。
鮮やかな「赤」の絵の具。
(……血じゃない。……痛くない、色)
「……暇ちゃん。……いるまちゃん。……僕、描いてもいいの?」
「当たり前だろ。……俺らの顔でも何でも、好きなだけ塗りたくれ」
なつがすちの背中を優しく押し、リビングの真ん中に大きなキャンバスが広げられる。
まだ自傷の跡が残る腕に、今度は「絆」という名の新しい色が重なっていく。
達成早くて嬉しいです💕
ありがとうございます!
次回♥️100💬1
甘月 莉兎
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コメント
4件
もう、可愛いしか言えないほど可愛い((o(。・ω・。)o)) はい、最高ですd('∀'*)
好きすぎる