「おい、どうした急に……」
急に何かのスイッチが入ったかのように謝りだす梓を宥めるように声を掛ける。
でも梓は俺の呼びかけにも答えることはなく、ずっと頭を下げたままで一向に頭を上げようとしなかった。
「梓」
見かねた牧村が梓を軽く小突くと、梓はやっとゆっくりと頭を上げた。
でも視線は下げたままで俺とは視線を合わせようとはしなかった。
「なんで梓が謝るんだ?誰だって勘違いはあるし、それを咎めようなんて思ってないから」
何がここまで梓を追い詰めているのかは分からなかったが、出来るだけ優しい口調で梓に問いかける。
「辻井もこう言ってるんだし、自分の口できちんと言った方が良いと思う」
「でも本当の事を言ったら絶対に浩太は私の事を嫌いになる」
どうにか梓自身に話させようと牧村が試みるが、梓は頑として拒否し続ける。
「ならないって」
俺がそう言うと
「本当?」
梓はやっとほ*****************************
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