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今から約46億年前この星が産声をあげた。
その名は後に地球と名付けられる。
私たちが過ごしているこの星がそう地球だ。
これから作られていく物語は地球であって地球ではないお話。 遠い遠い次元の平行世界のお話。
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2001年7月8日午前7時37分
P.P.は急いで家を飛び出したものの疲れて途中で歩いて行くことにした。「走りすぎたなぁ」
「おおおおおい勇騎ーーーーー!!」という叫び声が聞こえた。
彼の名は覇打潔、貝嶋卍と同じく幼馴染みだ。そして主人公P.P.の大親友である。
「お!潔!!」P.P.の疲れが一気に吹き飛ぶ。
「一緒に学校行こうぜ」潔は元気良く言う。
「うん!!」P.P.は嬉しそうに返事する。
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同日午後12時30分
キンコンカンコンキンコンカンコン
「これで給食の放送を終わります。お昼休みの時間です。みなさん元気良く遊びましょう。」
上級生による給食時の放送が終わった。
「P.P.ドッジやろうぜ」
「サッカー行こうぜ!!P.P.」
「サッカー行こかな。潔誘うわ。ドッジはまた今度で、ごめんな」P.P.はサッカーを選んだ。
「んじゃぁさぁ、俺らもサッカーやらん?てかやっていい?」
「当たり前やろじゃぁ、はっしれーーーーコート争奪じゃぁぁ」
「おりゃーーーーー」
サッカーコートを手に入れるために児童が一斉に走り出す。
「よっしゃ取った」
「ナイス!!んじゃぁ赤対青な」
「よーい」
ピュ~
今キックオフと共に口笛の音が鳴る。
始めにボールを持っているのはP.P.のようだ。
「嵐ー!!」
P.P.は岩影嵐にボールを渡した。
「もらったぁ!!」そう言うと嵐はその大きい身体を使い、ドリブルをしながらゴールに向かってもう突進をした。
「させるかぁ」
右サイドにいた潔が嵐の方へもうダッシュ、するといつの間にかボールを潔に奪われていた。
「もらいい」潔は左サイドにボールをパスし、また右サイドに戻った。
そうこの覇打潔、マラソン大会連続優勝中の男!!足の速さなら負け知らず!!
左サイドへと渡されたボールはどんどん他の赤チームへとパスが繋がり、ゴール目前!!
そして、赤チームは最後ゴール前で後ろから来ていた潔にパス。
「来た来たナイスー」
潔がシューーーーーート!!
がしかし、キーパーを押し退けてゴールに飛び込んできたP.P.
「あっ!?勇騎お前」潔はゴール前に飛び込んできたP.P.を見てびっくりしたが、問題はそこじゃない。この時潔は確信した。「シュートは防がれる。蹴った後すぐに左後ろに移動しなければ!!」と
P.P.は言う。「ロンドン・プゥ~ンツッ」
これはP.P.の必殺技!!というよりただの中二病である。だがしかし、この技の威力を舐めてはいけない。掛け声と共に潔のシュートの球に向かって正面から突進、右の爪先の真ん前少し右側でボールをノーモーションキック。するとボールはとてつもないスピードで右側にカーブそして謎にかかったバックスピンにより少し後ろにバック。
「ナイスP.P. 」嵐は笑顔でP.P.の方へ向かう。
「まだ、コート外じゃない」P.P.は表情を強張らせる。
そう。一人だけロンドン・プゥ~ンツが来るのを予知していた奴がいた!!
かかったバックスピンによってまるでボールから潔の方へ寄っていくように青チームからは見えた。
冷静に潔はそのままゴールへと近づき、再びシュートを狙う。
「させるかぁぁ!!」嵐がボールを空高くに打ち上げる。
潔はボールを追う「くそっ」
しかし嵐が潔に食らいつく。そう、潔のマークに成功したのだ。
打ち上げられたボールは赤チームの雪下奏樹へと渡った。
「豹馬!!いっくよぉサーモン・THE・キング」奏樹は勢いよく前方へ蹴りあげ見事フリーとなったゴール前に!!木倉豹馬の足元へと着弾した。
「よっしゃ」豹馬は1バウンド見送ると脚を上げボールを地面に叩きつけた!!
そのままボールはゴールへとギザギザバウンドしながら突き進んでいく。まるでワニが口を開けながら進んでくるかのように、脚がすくみ青チームキーパー盛谷守はなす術がなかった。
「やったぜぇぇゴール!!いつも俺はこのシュートでゴールよ。ひっさびさに気持ちよく入ったし、名前でも付けよかな。ギザギザシュート」
赤チーム1点選手!!
「よーい」
ピュ~
再び始まる!!ボールを持っているのは木倉颯悟木倉豹馬の双子の弟である。華麗なドリブルでゴール前へと進む。
ここで左から潔!!
「ここまでか、ドラゴン蹴り!!」と左前方の地面にボールを叩きつける。
するとボールは右前方へとバウンドし物凄いスピードで嵐の胸元へ!!
颯悟は潔のマークに成功。嵐の後ろから豹馬が!!
嵐は胸元へ飛んできたボールを前に一旦しゃがみこむ。
「ロケットノングラビティ・ヘディング」
しゃがみこみ、勢いよく立ち上がることでとても加速するボール!!
ゴール前でスタンバイしていたP.P.の下へ。
1バウンド、2バウンド…
「デストロイヤーシュート」
2バウンド目に達した時、ボールを左上から斜め横向きに蹴り飛ばし鋭角にシュート!!
赤チームキーパー鬼門煌太が手を伸ばすがしかし、煌太の手少し上を通過しゴール。
「っしゃっデストロイヤー!!」P.P.が叫ぶ。
青チーム1得点。1対1の同点!!
「よーい」
ピュ~
ボールを持っているのは奏樹いきなりボールを打ち上げる。
「サーモン・THE・キング!!」
「させるかぁロケット・ノングラビティヘディング!!」ボールの落下地点に落下する前で嵐が打ち上げる!!
豹馬がボールを獲得!!
「ギザギザシュート!!」
「おりゃーーーーー!!ドラゴン蹴り!!」
颯悟がシュートをカット。
飛んでいったボールをP.P.の方向に飛んでいく。P.P.がボールに触れる直前で潔が!!
「スプリング・スピン・ストレート!!」
潔がカットした。
しかしボールは思わぬ所めがけ飛んで行く。
蹴り飛ばされたボールは煌太の胸へ飛んで行く!!
「キーパーフィストストライク!!」
飛んでくたボールを一発殴る。
とてつもない勢いでボールは直進。
「スーパースラッシュ!」赤チームの一人の男がボールを脚で横一文字に斬るような光景が見えた。
するとボールは真上に起動を変え、落下に変わる。
この男野鎌 秀
「ゴッド・リフティング」
リフティングでゴールへと移動する。
赤チーム、青チーム共に一度も着地しないボールをただ見ることしかできなかった。まるで神がボールを導くように。
キンコンカンコンキンコンカンコン
お昼休みが終わった。
「助かったぁ~チャイム!!」
秀がゴールをする前にチャイムがなってしまったため、試合は終わった。
その結果1対1の同点で今回のサッカーは幕を閉じた。
To be continue.