でも何となく思い出してみると、
あの日の姉の様子はいつもと違った感じがした。
それが心残りで私はいつも、
この神社の河川敷にいる。
そういえば、どこかで霊は現世に居すぎると
悪霊になるって聞いたことがある気が…。
というかこんなことをしている場合じゃない!
私も悪霊になんかなりたくないんでね。
早く私の死について調べなくちゃ。
でも私は今、普通の人には見えないし…
どうすれば…。
そう私が困っていると後ろにいる人が
カチャンという音と共に鍵を落として行った。
私は見えないがゆえ、
その人の鍵を元の場所に返してあげようと思い、
追いかけた。
すると、
「ひっ、僕は食べれません~!!」
と大声を上げた。
周りの人達はそんな男の子を不審な目で見ていた。
「もしかして私が見えてるの?」
そう私が問うと、
「見えてます!見えてますから食べないで〜」
と騒いでいる。
「食べないし、食べたくもないんだけど」
と私が嫌そうに呟くと
『なら良かった』と安堵していた。
というかこの子、使えそう。
そう思った私は
「君さ、謎解きに興味無い?」
と聞いた。
「謎解きですか?まぁ、好きですけど…」
「じゃあ私が死んだ理由。一緒に探してくれない?」
「それ、僕になんのメリットがあるんですか?」
「うーん、欲しいものを買ってあげるとか?」
そう私が言うと
「ほんとですか!?じゃあそれでいいです♪」
と急に元気になった。
そんなにも欲しいものがあったのだろうか。
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