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私は鷹岡澪
鷹岡家の長女と生まれた
生まれた時から時期社長として様々なことをやらされた。普通の子供のように外で遊んだりしたことはなかった。
だからか学校では浮いていた。
誰も私には話しかけなかったし、
話しかけたらすぐに皆去って行ってしまう。そして私のことを見て皆奇異の目を向けて笑う。
変な名前をつけて名前で呼ばれることはない。
私も朝陽光璃さんのようにクラスの人達と楽しく笑い合いたい。
そんなのはただの夢、幻想
私なんかに叶うわけない。
そんなことを考えながら私は放課後の
教室で一人帰り支度をしていた
外からは沢山の笑い声や部活の音が響いていた
勉強で忙しい私には部活に行く時間などない。お父様達も許してはくれないだろう
「最悪、忘れ物しちゃった~」
そんなことを考えてたら扉の方から
明るい声が響いた。彼女の名前は
「朝陽光璃さん…」無意識に名前を出していた。「えっ華の君!?」華の君?なんだろう。そんな風に考えているとそれを読み取ったのか朝陽さんが「鷹岡さんも忘れ物?」と聞いていた。「いえ、私は少し自習をしたので帰るのが遅くなってしまったんです。朝陽さんは忘れ物をしたんですか?」そんな風に聞くと、「うんそうなの~だからりっちゃんにも置いて行かれちゃって」「そうなんですね。忘れ物は見つかりましたか?」「うん、ちゃんと見つかったよ」ニコニコと笑いながら話す朝陽さんは太陽のように明るかった。「鷹岡さんは今日帰る相手いるの?」予想もしなかったことを私に聞いてきた。頭の中は真っ白だった「あ、私はいつも一人で帰ってるのでいませんよ」「本当!!なら一緒に帰ろうよ」「えっ?」「あの、迷惑なら大丈夫ですよ
ただ帰る相手がいないのは少し寂しいので」少し照れながらそんなことを行っていた「私で良ければ喜んで」「ホントに~やったぁ」初めてクラスメイトと一緒に帰る。何故か心がわくわくしていた
「へぇー鷹岡さんは手芸が趣味なんだね」「はい、昔お母様から教えて頂いて、その時から楽しくて…」誰かと一緒に帰るのが初めてな私に朝陽さんは沢山話しかけてくれた、趣味や好きな食べ物、いつもしていることなどそんな在り来りの話はあまり人と話さない私には新鮮だった。「あ、そういえば数学の時はありがとうね」「数学の時…?あ、あの時ですね。困っていらしたのでつい答えてしまって、すみません」「いやいやめっちゃ助かったよ。ありがとう!!」「いえ、その」感謝されることが余りない私はしどろもどろしてしまった。「あの私家此処なので」ようやく出て来た言葉は別れの言葉だった「あー、そうなの~?」「じゃあまた明日ね」「あ、そうですねまた明日」彼女は私の姿が見れなくなるまで手を大きく振っていた。「とても楽しかったな…」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
華の君の姿が見れなくなるまで手を振り続けた私は力なく地面に座りそうになった。疲れたからではない。緊張したのだ
「好きな人と二人きりで帰るのとか緊張するよ~」私は小さな声でそう漏らしたそれにしても趣味が手芸か、とても可愛らしい。「ますます好きになっちゃった」しばらく私の心音は止まないだろう