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出来れば感想聞かせてください!参考にします!
部屋の電気を消すと、本当に真っ暗になって自分が世界の一部になったようだった。
「ロロ?」
いつもは少し離れたとこで寝ているロロがモゾモゾと芋虫みたいに寄ってきた。
ロロの足がそっと触れた。
「うおっ!?」
冷たかった。本当に生きてるのか不安になるレベルだった。
「冷たいね、大丈夫?毛布持ってくるね。」
そう思って起き上がーれなかった。ロロが俺の服の裾を握っている。
「いらないから、いて?ルツがいたらあつくなるとおもうから。」
「、、、そう?」
「うん。」
布団をかけ直して元の位置に戻る。
暗闇の中赤い目が見えた。うるんでいるのか、たまたまなのか、一瞬光った。
「ほらっロロ!」
「、、、、、。」
「カ、カルツェル君。あんまり無理にせずとも、、、っていうかあれは私が悪かったというか、」
「いーえ!ダメです!!どんなに嫌味言われても手は出したらダメって言ってたんですから!ダメなものはダメです!」
「ゔーーーー!」
暴れるロロをルーニオさんの部屋や前まで連れてきたのはいいけど、全く謝る気がない!
力つっっよ!
だばだばしていたがやがて落ち着いて背中に隠れてジロリとルーニオさんを睨みつけた。
「こらっ!」
広いおでこを弾いた。小さな悲鳴が聞こえ、やがて顔が見えなくなる。
沈黙がその場を支配していく。
「、、、ご」
「ご?」
多分そう聞こえた。
「、、、ごめん、、、、な、、さい。」
だんだん小さくなりながらも謝った。
「ううん。こっちこそごめんね。シクロロ君。元はと言えば私がカッとなってしまって、、、
私、人の事知ったように言ってしまうところがあるの、直そうとは思っているんだけどね。」
背中のロロがもぞっと動いて顔を覗かせた。
「ごめんなさい、俺も、やり過ぎた。」
次はハッキリ聞こえた。
少しでもこの二人の仲が良くなったのなら嬉しい。警戒心が強いロロが多くの人たちに出逢い、もっともっと多くの事に触れていけば、彼の中の炎も消えてくれる、そう信じたい。
俺に出来るのはその仲立ちぐらいしかないんだろう。
昼頃、休憩時間の時に扉の中から声が聞こえた。今度はヒソヒソと話していて、聞き取りづらかったが、ロロとルーニオさんだった。
「ーーが、ーーんだ」
「なら、ーーーあげたらーーない?」
なにやら楽しそうで我慢しきれず扉を開けた。
「何してるの?」
二人もとこれでもかってぐらいの速さで動いて
「「なんでもない!!」」
と言われた。
仲が良くなってるのかな?
少し羨ましかった。
「ルツ、今日は夜ご飯要らないから先に食べてていいよ。」
「そうなの?どこいくの?」
「え?」
「?」
何で驚いたんだろう。
「いや、えっと。そう!行ってみたいお店があるんだけど、えっと、そこが、えっと、お、お一人様限定なの!!」
ますます怪しい。どんな店だ。でもまあいっか
「そっか、早く帰ってきてね。」
「!う、うん!」
今日も一人になってしまった。
何だろう。寂しいとはまた別の感情だった。なんだかこう、胸がチクチクして喉の奥が詰まった様な感覚。
ロロが居ないと、こうなる。束縛心?心の底ではあるのかな。してるつもりはないけど、、、
でも、確かにそうだ、ロロにはロロの生活がある。俺が縛ることじゃないんだ。そうだ。
知りもしない感情を殺して、ロロの頭を撫でた。照れたように笑うロロに笑みが溢れた。