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俺の名前は悠。図書館にしか居場所がなくて友達も居なかった俺に、話しかけてくれる人が居た。
そいつの名前は美央。
俺はずっと不思議に思っていた。
美央は学校に行っていないのかなと。
俺が行くと必ず図書館に居た。
今度あったら、聞いてみようかな。そんな事を思っていた。
次の日、俺はいつも通り、図書館に行った。美央に会いに。
でも、図書館をすべて探しても、美央のすがたはなかった。
そして、俺は今まで喋ったことのない、貸出カウンターにいる人に話しかけた。
「中1ぐらいの女の子見ませんでした?」
そうすると、カウンターの人はこう答えた。
「もしかして、美央ちゃんの事?」
俺はびっくりして言った。
「美央の事、知ってるんですか?」
「うん。知ってるよ?」
そして、俺はさっそく本題に入った。
「今日、美央見てませんか?」
「多分、今日は病院の日だった気がするけど、、、?」
俺はそれを聞いた途端、あいつが病院?なにか病気を持っているのか?と思った。
「美央って何か持病あるんですか?」
「え?知らなかったの?あ!もしかして、、、悠くん?」
「はい。そうですけど、、、なんで俺の名前を?」
「ごめん。ずっと前から悠くんの事は美央ちゃんに聞いていたの。そして、悠くんには言わないでって言われてたのに、、、」
「なんで、俺には言ってくれないんでしょう、、、。まぁ病気のことは、俺から美央に聞きます。ありがとうございました。」
なぜだ?あいつが持病を持っているなんて、俺は聞いたことなかったが、、、
その時、俺はふと思った。
どこの病院か聞いて、お見舞いにでも行ってやろうかなと。
さっきカウンターから離れてしまったが、どこの病院か聞きに、ゆっくり俺はさっきの場所まで戻った。
そして、またカウンターの人に聞いた。
「すみません。美央がいる病院、教えてもらってもいいですか?」
「教えれるけど、どう言われるかわからないよ?それでもいい?」
「はい。大丈夫です。」
「美央ちゃんが居る病院は、神宮寺病院だよ?」
「分かりました。ありがとうございます。」
その後、少し話していると、カウンターの人の名前は、二階堂という人だそうだ。
そして俺は、二階堂さんから病院を聞き、お見舞いに向かった。
病院の看護師に、
「美央ってどこにいますか?」と聞いた。
すると、「104号室ですよ。」
「そうですか。ありがとうございます。」
少し歩くと、美央の部屋だと紹介された、104号室の前まで来た。
「コンコン。」
「どうぞ。」
その声は、いつもの美央の声だった。
俺は、「失礼します。」といい、ドアを開けようとした。
すると、中にいる美央が、「やめて。入ってこないで。悠でしょ?」といってきた。
だが、俺は美央に聞きたいことがあったから、無視して、中にはいった。
中に居た美央は、点滴に繋がれていた。
「なんで俺に言ってくれなかった。」
「だって、、、言ったらもう話してくれなくなりそうだから。」
「だからって俺に、嘘をつくのか?やめてくれよ、、、」
その日は、それだけ言って俺は家に帰った。
俺は数日間、図書館にも、病院にも行かなかった。
これから、俺と美央はまた話せるようになるのでしょうか?