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『まぁまぁ。どうせ楽器なんて端金はしたかねにもなんねぇだろ』


屈強男がヒョロ男に宥めると、チッと舌打ちする。


『しかし、ものの見事に何もねぇな。よし、今から姉ちゃんを風俗に売り飛ばしに行くか。この女を車に乗せろ』


茶髪男が瑠衣の腕を掴んで引っ張り、黒塗りの大きな高級セダンの後部座席へ無理矢理押し込んだ。


『ちょっ……今からですか!?』


『当たり前だろ!! 家の売却は俺らが全部やっておくから、お前はグダグダ言ってねぇで身体で稼げ!!』


今まで穏やかな口調で話していた黒髪オールバック男が、ここへ来てドスの効いた声音で瑠衣に言い放つと、彼女はしっかりと楽器ケースを抱えながらも黙り込んだ。





一般道と高速を使い、黒塗りのセダンが走行しているのは赤坂見附周辺。


ビルが立ち並び、瑠衣も一度だけ行った事のある老舗高級ホテルも見える。


体格のいい男が徐にスマホを取り出し、どこかへ電話を掛けていたが、数分ほどで通話を終了させたようだ。


(え? ここって…………赤坂見附……?)


この場所と風俗が全く結びつかないと思った瑠衣は、恐る恐る男二人に問い掛けた。


『あ……あのぉ……』


『あ? 何だ?』


ステアリングを握っている茶髪ツンツンヘア男が、ルームミラー越しに鋭い視線をやりながら答える。


『赤坂見附に……風俗店なんてあるんですか?』


彼女の疑問に、今度は屈強黒髪男が気怠そうに口を挟んできた。


『風俗…………と言っても、正確に言えば娼館だな。まぁ風俗嬢だろうが娼婦だろうが、ヤる事はどっちも大して変わんねぇけど。ただ、相手にする男は、お前が想像しているような男らではないって事だな』


車は、老舗高級ホテルのすぐ近くにある、都心とは思えない緑地のような場所へ入っていく。


更に奥へと進んでいくと視界が開け、クラシカルな雰囲気が漂う大きな洋館が姿を見せた。

もう一度、きかせて……

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