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「その通りだ。ところで、ジョー・アルヴィアン。王立騎士団から何人引き抜いた?」

ギルバート王子は痛いところを指摘する。アルヴィアンは王立騎士団の現役所属者や引退者をアルヴィアンの私兵の構成員や指導担当、あるいはアルヴィアンの商会やアルヴィアン侯爵家の顧問として引き抜いてきた。俺はそれに対して答えるべきことを知っている。

「13人の現役騎士に加えて、27人の引退した騎士です、ギルバート王子。アルヴィアンは王立騎士団を弱体化させたのかという指摘には真実が含まれているのかも。しかしながら、アルヴィアンが王立騎士団に対して、割安で優れた品質の刀剣を納入しているのも事実です。聡明なギルバート王子であれば、アルヴィアンと王国の関係は双方にとって現時点において利益をもたらすものだと理解されているはず。将来的にはさらに双方向にとって利益になる取引を重ねられたら素晴らしいですね。」

残念ながら、それが可能だとしたらギルバート王子が不慮の死、つまり彼の悪行に相当する死という悲劇(または喜劇)に見舞われ、カルム王子がアルヴィアン自治領の形成を認めた場合に限るが、俺はそれについて語る必要がないのでそれを語る気はない。

元引きこもり侯爵子息のダークサイド物語

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