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人生転売ヤー【短編集】

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人生転売ヤー【短編集】

4 - 第4話『彼は、人生に飽きた人の所に現れる。』

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2025年05月24日

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「ねぇ麗蘭、知ってる?」

「何なに?」

「『人生転売ヤー』!」

「あ〜! なんか話題のやつだよね!人生を売ってく、みたいな?」

「そーそー!」


私達が 放課後の校舎で話していた話題は、「人生転売ヤー」についてだった。


聞いた話によると、「人生転売ヤー」は、自分が吸い取った「人の魂」を人生として、他の人に売りさばいていくらしい。

そしてそれを買った人は、たいてい命を奪われるんだとか―――。


それは何故かと言うと、


“人生転売ヤー が自分の人生を奪っていったから。”


だ。

その自分の人生も、他の人に売られていくんだ。


その「人生を買う」提案をされた人は、彼の圧に逆らえないらしい。


「ほんっと怖いよね〜。 ま、どうせデマカセだろうけど。」

「だよね笑 こんな噂、嘘としか思えないよね笑」

「うんうん。 だって、人生に飽きた人の所にやってくるんだもん。」

「だよね! 安心安心!」


そう軽く話を終わらせてから、私は靴箱に行こうとした。


―――でも、私の足は棒のように止まってしまった。


目の前に立ち塞がる物があったからだ。

いや、「人」があった。


それは―――






「新しい人生、買ってかない?」

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