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朝御飯は、今朝獲れたソウダカツオの叩き、刺身、漬け、なめろう。
それに、焼いた魚入りの冷たい汁が付いている。
やっぱり美味しいというか、普通のカツオより美味しい気がする。
新鮮だからだろうか。
醤油でもポン酢でも、マヨネーズでも美味しい。
「新鮮でないと危ないんですけれどね」
そう先生が言っていた血合いのなめろうなんてのも美味しい。
絶対邪道だけれど、マヨネーズをかけてかき回して、チューブのワサビを少量入れると、もう最高。
当然、刺身も美味しい訳で。
主食が御飯か魚かわからない状態まで食べまくる。
でも、しめ鯖が欲しい。
さっきのすだて漁で獲れた小さいのをキープしようかな。
そして食事後、魚処理班と、すだて漁改良班にわかれた。
本当は、すだて漁改良を潮が引いているうちに皆でやりたかった。
しかし障害がバケツの中に入っている。
洒落にならない量のズタ袋入りの魚。
70リットルの巨大ゴミ用バケツ内で、冷たい海水に浸かっている。
すだて漁第1回目の獲物だ。
そんな訳で分業。
第2回すだて漁の網を仕掛けるのは、秋津学園生徒総出で。
第1回目の収穫は、深草学園総出で処理することになった。
まず、すだて漁で獲れた魚を見て先生2人が大爆笑。
何せ、袋から出てくる出てくる。
一応、危険物以外は氷温に冷やして仮死状態なので、血を抜いたりしながら確認。
結果、血で真っ赤になった巨大バケツ2個に魚の山。
「これは……あんまりですね。無人島でないと出来ない漁法とは言え、ここまで獲れるのはすごいです」
微妙に引っかかったので聞いてみる。
「何故、無人島でないと出来ないんですか」
「本当は漁業権との関係で、仕掛け網とか罠とかは使用禁止なんですよ。まあセルビンくらいなら、大目に見て貰える可能性も高いと思いますけれどね」
なるほど。
つまり、二浦の浜ですだて漁をやると捕まってしまう訳か。
残念だ。
「初夏から秋の始まりくらいまで、千葉の木更津ですだて漁体験をやっているみたいですけれどね。あそこは鯛が入る事もあるみたいですよ」
「それを見て、やってみたくて、未亜と2人であの網を作りました。体験は1人6千円するし、獲物を持ち帰れないようでしたから」
そんな訳で、調理開始だ。