テラーノベル
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「流石にエイはさばいた事がありません。少し時間を下さいな」
先生はそう言って、ネットを検索し始めた。
「なら私達は普通の魚を捌いておこうか」
「そうだね」
という事で、テーブルの上に新聞紙を敷き、その上にまな板代わりの板を載せて。
鮮度が落ちそうな物から、どんどん捌いていく。
僕が私欲たっぷりにサバや小サバを捌き。
彩香さんが大きいスズキに挑戦し。
美洋さんがスマホで確認しながらヒラメを捌いて。
未亜さんは特にこだわり無く、色々捌いていって。
最後に残ったのが、アナゴ3匹とアカエイとウツボ。
そして先生が、いよいよアカエイとの対決を始めた。
まずは、たわしでひたすらこすっている。
がんがん水を流しながら、こする。
「要はぬめりを取って、ヒレを切り分ける。内臓は肝臓以外は食べられないんで捨てる。それだけみたいです」
結構、ぬめり取りに時間がかかっている様子。
最後は塩でガシガシと、削るように取っていたし。
ただ、その後は比較的、作業としては簡単。
形通りに本体とヒレに切り分けて、本体を切って肝臓を出せば終わり。
途中、出てくる内臓のエグい外見にダメージを受けなければ簡単そうだ。
「骨が軟骨だから、包丁で簡単に切れるんですね」
先生がささっとまとめたところで。
「では、私の研究成果、ウツボの捌き方を披露させていただきます」
先生、微妙にのっている。
ただ、ウツボの捌き方は確かに難しそうだった。
ヒレの部分を丁寧に包丁で骨ごと切った後、背中から背骨に包丁を入れて。
更に斜めの感じに、腹のちょっと上から包丁を入れて。
更に骨と内臓の間に包丁を入れてと。
下半身部分は包丁全体で、骨の手前から肉をこそぐような感じに切っているし。
「何か難しいのです」
未亜さんすら、そう言う始末だ。
「骨の場所さえわかるようになれば簡単……でも無いですけれどね。でも何とかなるものですよ。それに骨はきついけれど、味はとても美味しいんですよ。昨日捕ったのも含め、今日食べてみましょう」
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