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📩 相談
高校二年生・仮名:Kさん
怒れない自分が嫌いです。
嫌なことをされても、何も言えなくて、
あとになって一人で泣いてます。
“言い返せばよかった”って思うのに、
その場になると、どうしても声が出ません。
遥
「……オレもそう。
頭の中では“やめろ”って何度も思ってるのに、
口を開く前に心が止まる。
怖いとかじゃなくて、
“怒ったら自分が悪くなる”気がして。
ずっとそんなふうに生きてきた」
蓮司
「怒れない人って、優しすぎるとかじゃなくて、
“壊れるのが怖い人”なんだと思う。
関係が壊れること、空気が壊れること、
自分の居場所がなくなること。
それを避けようとして、感情を飲み込む。
それは“弱さ”じゃなくて、“生き延びる力”だよ」
日下部
「……怒れないって、“我慢の結果”だよ。
長いあいだ、怒っても届かなかった経験がある人ほど、
怒ることをやめてしまう。
“どうせ伝わらない”って学んだ心が、
もう沈黙することを選んでる。
だから、Kさんが声を出せないのは、負けたからじゃない。
“もうこれ以上傷つきたくない”っていう、
心の防衛なんだと思う」
遥
「オレも、“怒れない”自分をずっと嫌ってたけど、
ある時気づいた。
“怒らなかった”んじゃなくて、“耐えてた”んだって。
それって、ちゃんと戦ってたってことなんだよ」
🗝 三人からのことば
蓮司
「怒れないのは、弱いからじゃない。
壊れたくなかったからだ」
遥
「怒るより、黙る方がずっと苦しい。
それを選んだ自分を、責めないで」
日下部
「怒れなかった夜にも、ちゃんと“痛みの声”はあった。
それが、あなたの心の強さだ」