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お疲れ様〜!第51話拝見したよ🌸 凱人さんが二課に挨拶に来る展開、もう胸熱すぎる!!「る……乾さん」って呼びかけるところ、凱人さんの中ではもう「るい」って言いかけてるんだろうなって思うとキュンが止まらない😭💕 そして権田主任の異動話、主任がめっちゃ嬉しそうでニヤニヤしちゃった(笑) 凱人さんの「眠れなくなりそうだよ」発言の意味、確かに気になるよね〜!次回も楽しみにしてるよ⋆♡
*****
「おはようございます!」
月曜日。
出社後、私がいつものように制服に着替えて席に着くと、斜向かいに座る西尾さんが立ち上がって私の隣の席に座った。
寺田くんの席だ。
「おはよう、乾さん。ね! 今ね、課長と主任が呼ばれたの」
「どこにです?」
「人事部」
あ! そうだ。主任の異動!
すっかり忘れていた。
土曜日、夜遅くに凱人さんに送ってもらって帰宅した。
彼は泊って行けばいいと言ってくれたのだが、それはさすがにお断りした。
もう触れないからと言う凱人さんを、信用していないわけじゃない。
こんな私にも、なけなしの恥はあるわけで。
凱人さんの気持ちを知る前ならばノーテンキに泊まっていたかもしれないけれど、さすがに彼の好意を知った後では私が眠れる気がしない。
体調を崩したばかりの私を心配して、なかなか帰ることを許してくれない凱人さんと私の攻防が続き、最後は素直な気持ちを伝えて納得してもらった。
最初から言えばよかった。
『ドキドキして眠れそうにありません!』と。
そういえばあの時凱人さんが言った『俺は今の言葉で眠れなくなりそうだよ』とは、どういう意味だったのだろう……?
え? もしかして――――っ!
とにかく、そんなこんなで、権田主任の異動のことはすっかり忘れていた。
「主任、異動願でも出してたのかしら」
西尾さんの言葉にハッと我に返る。
「でも、まだ二課《うち》に来て三カ月ですよ?」
いつの間にか背後に立っていた寺田くんが言う。
「しかもこんな半端な時期なんて――」
「――おはよう、る――乾さん」
三人が一斉に、美声がした方に顔を向けた。
凱人さんがドアの前に立ち、眩しいほどの微笑みを浮かべて、私たちを見ている。
凱人さん――!?
「おはようございます!」と反射的に立ち上がって挨拶をした。
彼がどうして二課《ここ》にいるのか、少し考えればわかるものだが、今日の私はどうにもポンコツすぎて驚くばかり。
「ね、ね! この前乾さんを送って行ってくれた彼よね? 知り合いって言ってたけど」
西尾さんが小声で聞くも、たいして広くも騒がしくもない室内では丸聞こえ。
しかも、寺田くんの返事は小声でもない。
「鴻上さんです。俺の命の恩人です」
「命……!?」
「大袈裟だよ」と凱人さんが言うと、西尾さんが「こんな格好いい人、いた?」と呟いた。
私は心の中で、大きく頷く。
うんうん。だよね。凱人さんは誰から見ても格好いいのよ!
「二課にご用ですか?」
「うん。挨拶にね」
「挨拶?」
「鴻上さん! いらしてたんですね」
凱人さんの背後でドアが開き、課長の声がした。
残念ながら、凱人さんの背後に立っては顔が見えない。
凱人さんが一歩横にずれると、部長と課長と主任が姿を現わした。
「おはようございます」
私たち三人の声が揃う。
部長が部屋に入って来て、頷いた。
「おはよう。みんな揃ってるな。早速だが、朝礼をしよう」
人事部一課所属は、課長と主任の他に八名。
全社の採用や人事評価、異動に関する全てを担っているため、常に半数は出張に出ている。
手続業務を担う二課は地味だと思われているが、二課からすると一課も大概だ。
採用と言っても一存ではないし、人事評価で恨まれることもある。異動も然り。
そして、その決定のためには、呼ばれたらどこにでも行かなくてはいけない。
配属後はみんな二課ではなく一課であることを喜ぶのだが、三カ月もしたら二課を羨む。
一課は異動願を提出する人が後を絶たないが、二課は聞いたことがない。
寺田くんも最初は一課に行きたかったと聞いたことがあるが、今や合コンに行ける定時退社の恩恵に感謝している。
寺田くんの前任者は、入社当初に経理部を希望していたが空きがなくて二課配属となった。
最初こそは不満そうだったが、一年もせずに経理からお呼びがかかった時にも不満そうだった。
産休にはいる職員の補填だからなのかと思ったけれど、送別会の席で『二課の居心地が良すぎて、戦場のような経理に行くのが不安……』と言ってくれた時は、嬉しかった。
ともかく、そういうわけで今日も一課は三名が不在。
「おはよう。今日はまず、権田主任の異動について報告があります」
部長がそう切り出すと、権田主任が満面の笑みで口を開いた。
「短い間ですが、お世話になりました!」
主任、嬉しそう……。
部長の言葉を遮ったばかりか、いきなり締め括ってしまった。