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アラカユside
兄さんを殺した
俺たちカンヒュは心臓が潰れない限りいくらでも復活できるから、兄さんに好かれるような性格になったら戻そう
試しにイリスと話すか
イリス「アラカユ!よく来てくれたな」
イリス「何か用か?」
「いえただ話に来ただけですよ」
イリス「…え?お前急にどうした?」
「これからはこの話し方にします!」
「私は王ですから丁寧にしないとダメでしょう?」
イリス「え…あ、嗚呼…まあ無理すんな…」
「はい!お気遣いありがとうございます」
一応敬語の勉強はしてたし…使おうと思えば使えるはず…
少し考えなきゃならんが…
「私敬語上手く話せてますかね?」
イリス「嗚呼違和感ないぞ…俺からしたら違和感しかないが…」
「まあこの前まで荒かったですし…仕方ないですよ」
イリス「疲れたら外せよ」
「分かりました」
やっぱきつい…
でも慣れなきゃな…
ん…?
「イリスさんどこか怪我してます?」
イリス「あ、すまん…さっき手きったんだ…」
「腹減った…あ…、お腹すきました…」
イリス「俺が飯作ろうか?」
「…」
がしっ
「…ぁ」
無意識に血舐めようとしてた…
もう食わない…食わない…
イリス「…作ってくる」
「お願いします…」
食べたい…人肉…血…
違う違うイリスの作った飯が食いたい
イリスの作った飯…イリスの飯…イリスが…食いたい…
違う違う違う
ただの飯が食いたい
兄さんは美味しそうに見えなかったのにな…
「はぁッ…はぁッ…」
イリス「出来たぞ」
腹いっぱいになれば…大丈夫…
「んぐ…モグモグ」
美味い…はず…まだ味よく分かんないな…人肉のほうが美味いから…
イリス「今日はどうだ? 」
「…モグモグ」
イリス「大丈夫か?」
「イリス…手洗え…もっとしっかり…血の匂いする…モグモグ」
イリス「え?あ、すまん…洗ってくる」
「嗚呼…モグモグ」
あっ話し方忘れてた…
人肉食わないようにするために意識してたから…
「はぁ…」
少しは落ち着いた…
まあ食っても胃に入んねぇだろ…腹いっぱいだ…
イリス「俺まだ血の匂いするか?」
「大丈夫ですよ…」
「ありがとうございます…少しは落ち着きました」
イリス「まだよだれ出てんぞ」
「あれ…フキフキ」
よだれ止まんね…
腹いっぱいなのに…
食いてぇ…血…人肉…
違う!!
久しく食ってないから食欲が強い…
食いたい…違う!!!
「もう帰ります!」
がたっ
イリス「気をつけろよそこら辺に怪我してる人居るかもしんねぇから」
「全力で走って帰ります」
イリス「地面壊すなよー」
「はぁっ、はぁっ、…」
がりっぐぢゅっぶしっ
「おえ”っまず…」
俺の体が不味くて助かった…(??)
匂いは同じだけど味はまずいから良い(?)
「ふーっ…はぁー…」
落ち着けた
なんで兄さんのことは食べなかったのにちょっとした匂いで食いたくなったんだ…?愛か
抑えろ…もう食わん…
episode14 食人
コメント
1件
アラカユには頑張ってもらいたい…イリスの方が大変かもな()