テラーノベル
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「赤は偉い子ねぇ!」
また、そんな嘘を言う。
あんたのせいで俺は兄弟から嫌われるんだ。
暗い、冷たい目で見られ、無視される。
あんたには分かんないんでしょ、
この辛い気持ちは
朝は、6時に起きて
親に会う。
朝は機嫌がいい母親。
笑顔を作って、挨拶する
そんな親を見ていたら奥から、…弟達が見えた。
弟、って言われたくないか、笑
「あんたらは早く朝ご飯食べたら部屋に行きなさい。」
「ビクッ、は、い、…」
次男の紫が声を出し小声で皆を連れて行く。
三男の桃に睨まれるのは、当たり前。
日課のようになってきた。
「お母さん、!朝ご飯…食べて大丈夫かな、?っニコッ」
「えぇ、いいわよニコッ」
嘘だ。俺の分の朝ご飯なんて無いんだよ、。
いつも、俺の席にはお皿だけ。
俺の分なんて見たことない。
ーバッシャーンー
「ッ、」
大丈夫、大丈夫、これぐらい俺なら耐えられる。
「チッつまんねーの、」
「反応しないならーwお前の弟虐めるよ?」
「ッ、やめてくださ、っ、」
「へー?wじゃあお前は、一生俺らの奴隷になって、
「分かったぁ?ww」
「は、はい、ッ」
「きゃははっ!!この怯えてる顔、おもしろっww」
「やっばぁww」
俺の、…居場所なんて、ないのかな。
ードカッドカッバキッ−
「いだっ、泣」
「痛いのぉぉ??かわいそーだねwww」
ーバキッバキッ−
「っあ”」
どんどん視界が揺らいでいく。
「はぁ?________〜の〜〜〜?」
なん、…て、?
「パチッん、…?」
「チッ、倒れんなよ。」
「母、…上、…」
ーバキッドカッバキッ−
「ゔぁ”」
「どんな声なのよッッッ」
これは六年前の話。
あの日から六年俺は
耐えて、耐えて、耐えて、ッ
もう、限界なんだ。
だから、今日は永遠の別れを告げようと思うんだ。
まぁ、手紙だけど、笑
弟達へ(紫、桃、橙、青、黄へ)
君らの兄は、亡くなったと思います。
これは遺書だから。
愛されない、そう皆んなは思ってると思うけどさ、
皆は愛されてるよ。
俺みたいに、虐待をされ、虐めも受ける人間には、ならないでね。
情けない兄・赤
その手紙を、自分の机に置いて、
このマンションの屋上から、
俺は赤、紫、桃、青、橙、黄と六色に輝いた胸元のペンダントを握り締めて、
飛び降りる。
コメント
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え、すご👏