第2章「仄暗い願い」その2
打ち上げが終わり、早速修介は姫乃と共に、目的の人物に会いにいくことにした。
だが放課後になってしばらく経つため、目的の人物はすでに寮に戻ってしまっているらしい。
「まだ門限まで時間あるし、このままスカウトにいっちゃおう!」
とやる気充分な姫乃に付き合い、修介は俳優コースの学生寮まで移動することになった。
移動の間、修介は疑問を口にした。
「これからスカウトしようとしてるのって……なんて人?」
「えっとね、二年四組の岡島(おかじま)雪弥(ゆきや)くんって人」
「おかじま、ゆきや……か」
「聞いたことない?」
「う、うん」
「そっか。やっぱり接する機会がないと、他のコースの人ってわからないよね」
姫乃は笑顔でフォローしてくれたが、以前赤鐘(あかがね)佐和子(さわこ)から「創作者のクセに、周りに興味なさすぎじゃない?」と鼻で笑われたときのこと*****************************
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