※って!書きたいように書いてきたらもう50話なんですけど!汗
50話記念でちょい青春(友情ぽい回)。3人にご褒美ー笑
蓮司「はいはい、お待たせ~。今日のメインイベント、ボウリングです~」
「負けた人は、ジュース全員分な。異論は受け付けません♪」
遥
「お前が言い出したくせに何その“まとめてやった感”……」
「てか、オレ、ルールちゃんとわかってないんだけど……」
日下部
「……スコアはオレ見とく。ストライクなら“×”で記録。……いや、“○”だっけ……?」
(スマホ出して本気で確認しようとする)
蓮司
「はい、真面目か!いや、逆に不安だわその情報(笑)」
「よーし、じゃあ、遥からいこうか。第一投、どうぞ!」
遥
「マジかよ……じゃ、行ってくる」
(カツカツ歩いて、フォームだけやたら綺麗)
(……ガーター)
遥
「…………は?」
蓮司
「いやもう最高か?“努力型っぽいのに初手ガーター”は、ギャップ萌えよ」
日下部
「……遥、大丈夫。オレも昔、8連続ガーター出した」
蓮司
「お前も地味に伝説作ってんな」
日下部
(無言で投げる)(……7本)
「……微妙……」
蓮司
「いやいや、遥より全然勝ってるから!褒められていいやつ!」
蓮司
「じゃあ俺。見てなよ、プロのフォーム」
(軽やかにステップ踏んで……カーブ気味に投げてストライク)
遥
「いや、なんでお前そういうとこだけキメてんだよ……」
日下部
「……あれは、わざと?天性?」
蓮司
「どっちも♪てか、今のでジュース代一歩リードってことで」
「このまま行くと、遥くんの奢りコースだねぇ」
遥
「最下位は日下部だろ!オレ、まだ2回目の投球あるし!」
(ちょっと必死)
日下部
「……じゃあ、次から“本気出す”」
(たぶんずっと本気)
蓮司
「もうこのメンツで来ると、スコアとか勝ち負けとかじゃなくて、
“いかに性格バレるかゲーム”みたいになってるよね」
遥
「……まあ、楽しいっちゃ楽しいけど」
日下部
「うん……次、また来たいかも」
(静かに笑う)
(ファミレスにて)
蓮司
「いやー、ボウリング燃えたわ~。勝ったからハンバーグ二枚乗せにしよ」
「遥くんは……ドリンクバーだけにしとく?」(にやっ)
遥
「奢りは認めるけど、注文くらいさせろ」
(と言いつつ、メニューをじーっと見て迷ってる)
「てか、“ご飯とスープのセット”ってこれ“ご飯別料金”なの?ずるくね?」
日下部
「……いや、それ“セット”って書いてあるから、セット」
(真面目に解説してくれる)
蓮司
「てかさー、日下部くん何頼むの?まさか今日も“ミネストローネとパン”だけじゃないよね?」
日下部
「……頼むけど。好きだし。あと、胃が重いと寝れなくなる」
蓮司
「OLみたいな理由で草」
遥
「オレ、ハンバーグでいいや……ってか、
お前らとファミレス来るとか、ちょっと“友達っぽい”な」
(ボソッと言って、自分で気まずそうにして目線を逸らす)
蓮司
「いや、もう普通に友達でしょコレ。ちがう?」
日下部
「……うん。オレも、そんな気がしてた」
(ちょっと顔赤い)
(ゲーセン・プリクラコーナー前)
蓮司
「っしゃあ!この流れならプリクラ行くしかないでしょ」
遥
「いや意味わかんねぇ。何が“っしゃあ”だよ」
「オレ、絶対顔引きつるからムリ……」
日下部
「……オレ、写ったらレンズにバグ出そう」
蓮司
「出ねぇよ!自意識過剰コンビか!」
(蓮司、遥の肩をがしっと抱える)
蓮司
「いーから。記念、記念。はい、日下部くんも来て」
(渋々入る二人)
――撮影中
蓮司(カメラ前)
「変顔いっちゃおー!」
遥
「ふざけんな、マジでふざけんな、待っ、目つぶっ……た……」
日下部
(無表情でピース。だがなぜか角度と光で妙に盛れてる)
――終了後
蓮司
「おっ、遥くんの“びっくりして魂抜けた顔”、めちゃいいね」
遥
「……消せ。今すぐ消せ。てかそれどこに保存されてんの」
日下部
「……オレ、意外と映りよかった……かも?」
(自分で言って照れてる)
蓮司
「いやほんと、あれ保存しよ。オレ、スマホのロック画面に……」
遥&日下部
「やめろ」
遥
「……はー、疲れた」
「でも……なんか、変な日だったな」
日下部
「うん。オレも……はじめてかも。
こんなふうに、誰かと“楽しかった”って思えるの」
蓮司
「え、ちょっと待って感動モード入ってない?
もしかして今のって、エンディングのセリフ?」
遥
「は?誰がだよ」
(でも声が少しやわらかい)
日下部
(小さく笑いながら)「……じゃあ、帰る?」
蓮司
「ん、そだね。じゃ、また……」
(少し歩き出したあと、蓮司がふと振り返る)
蓮司
「――てか、夏祭りさ、ほんとに行く?
いや、オレは別にどっちでもいいけどぉ~~」
(わざとらしく言いながら、遥を見てにやっと笑う)
遥
「は?……行くなら、勝手に行けよ」
(そう言いながら、ほんの少しだけ早歩きして、
後ろを振り返らずに言う)
「……オレも行くけど」
日下部
(不意に笑って)「……うん。行こう。3人で」
(その言葉に、蓮司も肩をすくめてついていく)
――
夜風の中、3人の影が、
ほんの少しだけ近づいていた。
to be continued…?