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高校1年・仮名:Rさん
「友達とカラオケに行ったとき、毎回『もっと盛り上げて!』って言われます。
自分なりに頑張ってるんですけど、テンションが浮いてる気がして……
なんか、空回ってる感じっていうか……
盛り上げるって、どうすればいいんでしょうか?」
蓮司
「ふふ、なるほどね〜。”盛り上げ役のプレッシャー”ってやつか。
でもさ、それ、押しつけてるの、周りのほうじゃない?」
遥
「……なんで“盛り上げ”とか決められなきゃなんねぇんだよ」
「オレ、そういうの言われたら一気に冷めるタイプだけど……」
日下部
「……うん、俺もそうかも。
静かに歌ってる時間だって、別にダメじゃないのにな」
蓮司
「ていうか、”空回ってる”って感じるのって、
たぶん君が“周りの空気”をちゃんと読もうとしてるからだよ。
無神経な人はそもそも悩まないからね、そういうの」
遥
「……なんか、健気だよな。
“盛り上げよう”って思ってる時点で、けっこうすごいと思う」
日下部
「……ほんとに嫌なら、盛り上げ役から、逃げてもいいんだよ」
「誰かが黙ってるとき、静かに隣にいてくれる人の方が、
俺はありがたいって思う」
蓮司
「……あれ、今日のふたり、やさしいね。
あ、まさか──“カラオケ”ってワードに反応したとか?」
遥
「うるせぇ。オレ歌わねーし」
日下部
「……俺、意外と歌うよ」
蓮司
「マジ? じゃあ今度行く? オレ、タンバリン芸だけで盛り上げるからさ♪」
🗝三人からのことば
蓮司:
「“盛り上げ役”って役割をやらされすぎて疲れるなら、
そもそもその空気が、ちょっとズレてるんだよ」
日下部:
「誰かのテンションに合わせるより、
“自分が落ち着ける距離感”を信じていいと思う」
遥:
「……無理すんな。
そのままで、ちゃんと見てくれるやつも、どっかにいる」