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〔親は母体より上の存在であり、最も神に近いものである。だから慕いなさい。守りなさい。邪魔するものは皆、排除してしまえ。同類の敵が現れたとて、それも皆、殺してしまえ〕
そう書いてあった。
全く言ってる意味が分からない。
それよりぬいぐるみはなぜ無いのだろう。
もしかして…
miカちゃんに見えない代わりに
ぬいぐるみも見えないとか?
とりあえず海夏人たちに知らせよう。
そうしてスマホを取り出し、
グループ通話を開始する。
《遥?なんか情報見つけたのか?!》
「クローゼットの部屋まで行ってみたんだけど..」
「ぬいぐるみは無くて紙があった」
《ぬいぐるみは無かったのか…》
「でも多分、私がmiカちゃんに見えない代わりに私はぬいぐるみが見えないのかも」
《そうか》
《じゃあ結局は僕たちが行かなきゃダメっぽいな》
そうmiカちゃんのことを忘れつつ、
みんなで話していると
《うわぁ!!》
と海夏人の驚いたような声が聞こえた。
《どうした?》
《miカちゃんに見つかった!!》
《今逃げてる》
《【見iつかkkk☆ったtのに%{#逃げるの〜?】》
通話越しにそんなmiカちゃんの声が聞こえる。
ほぼそれと同時にバキバキと
骨が貪り食われるような音が聞こえてきた。
《【次はお前らだよ】》
というmiカちゃんの言葉と笑い声を最後に
通話は終了した。
どうしよう。
続々とみんなが殺られて行ってる。
そんな時、
ガチャリとクローゼットのドアが開く。
前にいたのは陸だった。
「どうやって来たの?!」
「お手玉があったから」
「え?」
その一言だけじゃ何も分からない。
お手玉?
昔、私がよく遊んでたお手玉のこと?
確かにこの家の部屋のあちこちには
お手玉が置いてある。
「お手玉を投げて音を鳴らした」
「その方向にmiカちゃんが引かれてる際に2階に来た」
そう淡々と言う陸。
そんなことが思いつくとは…
流石陸。
「これがぬいぐるみか?」
そう言いながら陸は何かを持ち上げるような
動作をする。
私の目には何も映っていないが。
「何も見えない..」
そう私が呟くように言うと
「見た目はボロボロの女の子のぬいぐるみ…」
「所々、黒ずんでる」
そう陸がぬいぐるみの説明をしていると
【げーlmju終了〜!!】
とmiカちゃんの声が家中に響く。
【負6ineけチャッtt@>ta】
そう悲しむようにmiカちゃんは言う。
と同時に私たちはあの見覚えのある鳥居の前に戻された。