私は今、風呂上がりのどスッピンに、身体にバスタオルを巻いた状態で、自宅のシングルベッドに並ぶ2セットの下着を眺めている。
「……今までの私なら絶対に黒」
そう、今までの私ならそうしていた。しかし今回、黒いレースの大人っぽい下着の横に並んでいるのは、真反対の白地にフリルの可愛い物だ。
今までと言うのも、前回までの恋愛は、どちらかというより恋愛に溺れているというより、楽しむ余裕があったからだ。
もちろん、ベッドでの相手の表情や反応も気にできるほどの。
だから、自分がどちらのものを身に付ければ似合っているかなんて、一目瞭然だった。なのに……。
「はぁ、もうっ……!!」
先ほどオフィスで私を誘った彼のことを思い出すと、どうしても黒い下着を身につけて楽しむ余裕なんてあるとは思えないし、何より雨宮くんは私によく『可愛い』と言う。
今まで『キレイ』とは言われても、『可愛い』なんて言われた***************
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