テラーノベル
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地下室の重い鉄扉が閉まる音が死刑宣告のように響いた
椅子に拘束され、内側に冷たい異物を呑み込まされた太宰は不自然に上気した顔で目の前に立つ中也を睨み上げた
「……中也、君……こんな悪趣味なタイマー一体どこで……っ」
「これか?お前の価値を計る計測器だ」
中也は手元にある端末の画面を太宰に見せつけた
そこには外部のSNSと連動した真っ赤な数字のカウントダウンが表示されている
「いいか、太宰。今この瞬間から俺はお前をここに放置する。だがその時間は俺が決めるんじゃねぇ。外で待ってる連中の声が決めるんだ」
中也は無機質なタイマーの数字を指で叩く
・500いいねで1時間
・フォロワーが一人増えるごとに2時間
・コメントが一つ付くたびに3時間
「なっ…………」
太宰の瞳に初めて本物の動揺が走った
ポートマフィアの最年少幹部であった自分の人気がここでは自分を苦しめる枷として牙を剥く
「お前を慕ってる連中が熱狂すればするほどお前の放置時間は無限に積み上がっていく。……その体がどこまで壊れるか見物だな」
中也は椅子の脚を蹴り、太宰の耳元で残酷に囁いた
「この道具の振動に耐えながら指折り数えて待ってろよ。俺がこの扉を次に開けるのは何時間後になるんだろうなぁ?」
「……っ………あ………ぁ……」
中也が部屋の明かりを消して去って行く
暗闇の中、太宰は胸元で+3時間という赤い数字が増えていくのをただ見つめていた
合計14時間我慢となりました
皆さんご協力ありがとうございました!
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