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「浩太、どうかした?」
不意に掛けられた梓の声に我に返る。
「いや、別に」
さっきまで少し離れた場所で電話をしていたはずの梓がいつの間にか不思議そうな顔で俺の前に座っていた。
「あ、全然食べてない。冷めたかな?温め直そうか?」
「いいよ、このままで」
おでんの器を手に立ち上がろうとする梓を止める。
「そう?じゃあ、食べよっか」
そう言うと梓は嬉しそうにおでんを食べだした。
その姿に少し違和感を覚えてしまった。
気のせいか、さっきよりも機嫌が良くなっているような気がした。
さっきの電話が関係しているのだろうか。
「さっきの電話、誰?」
気になりそれとなく訊ねてみた。
「え、何で?」
俺の言葉に梓は過剰なほどの反応を見せた。
――聞かれたくない相手だったのだろうか。
「いや、別に深い意味はなくて聞いてみただけなんだけど……」
やや押され気味に答える俺に梓は少************
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